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自らが作った「ランドローバーは四角いもの」は捨てた!? 流麗ボディの「レンジローバーGT」が伝統よりも必要としたものとは (1/2ページ)

自らが作った「ランドローバーは四角いもの」は捨てた!? 流麗ボディの「レンジローバーGT」が伝統よりも必要としたものとは

この記事をまとめると

■ジャガー・ランドローバーが「レンジローバーGT」プロトタイプを公開した

■レンジローバーGTプロトタイプはクーペ調の流麗なスタイリングをもつSUVとなっている

■ブランドの伝統を守りながら進化する新時代のランドローバー像に注目が集まる

自らの定石を打ち破る新しいランドローバー像を提案

「ランドローバー」と聞いて多くの人が頭に思い浮かべるのは、4輪駆動そして直線基調のスクエアなボディだろう。時代とともに洗練されたとはいえ、ディフェンダー、ディスカバリー、レンジローバー、どのモデルもクロカンモデル譲りの力強い四角いシルエットが特徴で、それこそがランドローバーらしさのひとつでもあった。

 ところが、そんなランドローバーの常識を覆すようなモデルの登場が予告された。

 ジャガー・ランドローバー(JLR)がレンジローバーブランド第5のモデルとして投入予定の「レンジローバーGT(プロトタイプ)」は、ブランドの伝統を受け継ぎながらも、これまでのランドローバーとは一線を画す流麗なフォルムをまとっているようなのだ。

 ランドローバーのデザイン哲学は長年、「機能が形を決める」という考え方に基づいてきた。悪路での視界を確保するための高い着座位置、荷物を積みやすい垂直なリヤゲート、室内空間を最大限に確保するスクエアなキャビンなど、すべてが実用性を最優先に設計されている。そのため、ランドローバー車はひと目でそれとわかるスクエアなシルエットをもち、それがブランドアイデンティティにもなっていた。

 しかし、電動化時代を迎えた現在、その考え方にも変化が訪れたようだ。今回公開されたレンジローバーGTプロトタイプで目を引くのは、その滑らかなボディラインだ。

 フロントからリヤへなだらかにつながるルーフライン、寝かされたフロントウインドウ、丸みを帯びたショルダーラインなど、従来のランドローバーではあまり見られなかったデザインが随所に盛り込まれている。

 もちろん、これはデザインのためだけではない。EVでは航続距離を少しでも延ばすため、空気抵抗を低減することが極めて重要になる。スクエアなボディはランドローバーらしさを演出する一方で、空力性能では不利になるケースも少なくない。そこでJLRは、ブランドの高級感を維持しながら、より空力性能に優れたスタイリングへと舵を切ったのである。

 とはいえ、「丸くなったからランドローバーらしさがなくなった」というわけではない。よく見ると、短いフロントオーバーハングや堂々としたフェンダー、力強いショルダーラインなど、ブランドを象徴するデザインエッセンスはしっかり残されている。

 フロントマスクも極端な未来志向ではなく、レンジローバーらしいミニマルで上質な表情を継承しているし、余計な装飾を排したデザインは、近年のJLRが掲げる「モダンラグジュアリー」という思想を引き継いでいる。

 つまりレンジローバーGTプロトタイプのスタイリングも、従来のデザインを捨てたのではなく、EV時代に合わせてブランドを進化させた結果によるものなのである。

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