
この記事をまとめると
■マツダのロードスターは世界で1番売れたオープンカーだ
■3代目となるNC型は大きくなったことなどから不人気モデルといわれていた
■実際はゆとりあるボディサイズと余裕のエンジンで快速オープンカーとして評価されている
3代目ロードスターが不人気といわれた理由
世界でもっとも売れたオープン2シーターモデルとしても知られるマツダ・ロードスター。1989年に初代モデルが登場して以来、人馬一体の走り味が楽しめるモデルとして知られており、現在は4代目となるND型が現行型としてラインアップされている。
そんな歴代ロードスターのなかでも、不人気モデルとして認識されることが多いのが3代目のNCロードスターではないだろうか。
近年は手ごろなFRレイアウトのMT車の選択肢が少なくなってきたため、にわかに注目を集め始めているモデルではあるが、なぜ不人気の烙印を押されてしまったのだろうか?
その理由は人によってさまざまであることは承知しているが、1番大きな理由として挙げられるのが「第1印象」だったのかもしれない。
もともとテンロククラスのライトウェイトオープンモデルとして登場したロードスターは、モデル途中で1.8リッターモデルとなった(2代目で1.6リッターも復活)ものの、2代目モデルまで5ナンバーサイズをキープしていた。
一方、当時の親会社であったフォードの意向もあってRX-8の基本コンポーネンツを流用することを余儀なくされた3代目モデルは、全幅が1720mmの3ナンバーサイズへと拡大。さらにボリューミーに膨らんだフェンダーの形状などから、サイズ以上に大きく見られてしまった。
また、エンジンもアテンザなどに搭載されていた直列4気筒2リッターを縦置きレイアウトで搭載したことで、こちらも大型化したという印象を強く与えることになってしまったのだ。
さらに初期型のノーマルモデルの車高はスポーツカーとは思えないほど高く、カタログとは異なる印象となっていたこともユーザーをガッカリさせた要因のひとつだった。
そんな3代目ロードスターではあったが、実際に乗ってみると乗り味はしっかり歴代ロードスターのもつ、人馬一体の走りを楽しめるものに仕上がっており、車両重量も初期型のRSグレードで1100kgと決して重いものではなく、ボディサイズも扱いに困るほど大きいということはまったくない。
むしろ3ナンバーサイズとなったことでトレッドも拡大されて安定感のある走りを楽しめるほか、室内空間も拡大されてドアトリムにカップホルダーが備わるなど、実用性もグッと高まっている。
そしてマツダもマイナーチェンジを行うごとに改良を重ねており、2008年12月の一部改良のときには、鍛造クランクシャフトの採用などによってエンジンのフィーリングを改良し、レブリミットも7500回転になるなどアップデートが続けられており、魅力あふれるモデルに進化していったのである。
