
この記事をまとめると
■2026年シーズンのフォーミュラジムカーナRd.3が奥伊吹モーターパークで開幕
■全国から選ばれた20校と女子2名が参加した
■翌日の決勝で勝利した上位6校が11月の決勝戦に駒を進める
昨年度の決勝進出校も集う激戦が開幕
全国の大学自動車部を対象に2023年からスタートした(2025年からは文部科学省認定の学校に所属する自動車部、またはそれに類する団体)、「フォーミュラジムカーナ」という競技が年々盛り上がっている。この競技は、主催者側が用意した車両とタイヤ、そのほかのパーツや道具を使って、まさにその名のとおりジムカーナにて、タイムを競うというものだ。
これだけ聞けば特別なことのように感じないかもしれないが、大学の体育会自動車部が参加する競技では、学校の環境や部の資金によってクルマの性能にバラつきがあり、いくら同じルール内でクルマを仕上げてきても、差が出てしまう。つまり、神童と呼ばれるような速いドライバーが仮にいたとしても、車両のパフォーマンスが低いと、勝てる勝負も勝てないというのが、モータースポーツの実情である。
少々まわりくどいいい方をしてしまったが、極端にいえば、筆者のような素人が乗るスーパーカーと、F1ドライバーが乗る軽自動車でサーキットを走ったらどちらが速いか? ……といったようなイメージだ。それがモータースポーツの世界だ。
そんなジレンマを解消するために企画されたのがこの「フォーミュラジムカーナ」なのだ。2025年からは、男子クラスはトヨタのモータースポーツブランド、GAZOO Racingの協力によって提供されるGR86、2024年から新設された女子クラスでは日産自動車協力のもと、ノートオーラNISMOが提供される。タイヤは大会毎にスポンサーが変わるが、GR86とノートオーラNISMO、それぞれで共通銘柄となる。GR86のトランスミッションはあえてATとなっており、これはAT限定免許が主流となりつつある現代において、誰でも簡単に扱えるようにする狙いがあるという。今大会はヨコハマタイヤが協賛し、GR86には純正サイズのアドバン・ネオバAD09、ノートオーラNISMOにはアドバン・スポーツV105が供給される。
このように、フォーミュラジムカーナでは全校の全車がイコールコンディションということになり、純粋に腕、実力だけで思う存分戦えるというのが最大の特徴だ。また、学生たちをサポートするためにさまざまな自動車関連企業がブース出展などを行っていて、就職活動の相談などもできるという就活の場としてもこの場所が提供されている点もユニークだ。実際に何名ものフォーミュラジムカーナ参加者が、この場を通して各企業にインターンや就職といった形でかかわっている。
2026年シーズンに3回開催される予選ラウンドへの出場資格は、先着やランダムなどではなく、SNSなどの活動実績、募集時に提出するリポートによる選考を通過した学校・選手が獲得するものとなっており、運営側が「熱意」や「競技に対する情熱」などをしっかりと精査している。
ちなみにこの「フォーミュラジムカーナ」に参加する学校(学生)は、競技で使用するクルマなどのサポートだけでなく、会場までの交通費を主催者から一部補助(キャンパスと会場の距離[km]×40円)、ドライバー3名の宿泊および夕食の支給、参加学生、応援学生の昼食の支給といったサポートも受けられるのだ。なお、参加ドライバーは大会当日に満24歳以下、かつ入学5年未満であることが条件となる。
そして、9月26日(土)〜27日(日)、フォーミュラジムカーナ2026年シーズンに3回ある予選ラウンドのなかで、最終予選となるRd.3が、滋賀県の奥伊吹モーターパークにて開幕した。
