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ホイールのなかに空気が!?  伝説のポルシェ「959」が採用した変態的すぎる安全装備 (1/2ページ)

ホイールのなかに空気が!?  伝説のポルシェ「959」が採用した変態的すぎる安全装備

この記事をまとめると

■ポルシェ959は当時のポルシェがもつ技術をすべて注ぎ込んだ名車だ

■ブリヂストンのタイヤがポルシェで初採用された記念碑的モデルでもある

■959のホイールはホイールそのものが空気圧センサー的役割を果たすユニークなモノだった

スーパーカー相手に真っ向勝負を挑んだポルシェ

 筆者はポルシェに関してはにわかの域を出ないので、諸先生方たちがもつ知識の3%程度しか知らないのだが(多分)、そんな筆者にもポルシェにおけるさまざまなクルマのなかで、「これだけは!」というモデルが存在する。

 それが、泣く子も黙る「959」である。いまさらWEB CARTOPであれこれ語る必要はないかと思うが、簡単に紹介するとこの「959」というモデルは、1980年代前半におけるポルシェがもつ最高峰の技術を詰め込んだ、まさにスーパーマシンだ。2026年の東京オートサロンのブリヂストンブースにも展示されていたのを聞きつけ、病み上がりの状態で見に行ったほどである。

 このクルマはじつにユニークだ。たとえば、まだポルシェでは空冷エンジンが主役の時代に、最高出力450馬力を発揮する水冷式の水平対向ツインターボエンジンを開発して搭載(厳密にはシリンダーヘッドが水冷でシリンダーブロックが空冷のハイブリッド方式)。グループCカーの962Cのブロックをベースとしていた。さらにこれを4WDで駆動させる。このシステムもまたスペシャルで、前後トルクを可変配分する電子制御式4WD(PSK)という最先端のシステムを搭載していた。これは、のちに日産がR32GT-Rなどで有名なアテーサE-TSを開発する際に参考にしたとの噂もあるほどだ。

 こうした飛び道具の塊となった背景には、ラリーの最高峰カテゴリーである「グループB」への参戦を前提として開発されており、ホモロゲーションモデルという使命も担っていた。よって、ホモロゲーション規定(200台以上)に対し、試作車や特別仕様を含め合計292台が限定生産されたという。新車価格は42万マルク(当時の日本円で4500万円程度)だったそうだが、すぐ完売したといわれている。モータースポーツの世界においては、1986年のパリ〜ダカールラリーで優勝などの記録がある。

 ちなみに、「959」のデザインは911に近い雰囲気が受け継がれており決して派手ではないが、空力特性なども徹底的に煮詰められているので、当時最先端の電子制御4WD技術と相まって、抜群の安定感を発揮したそうだ。中身は立派なスーパーカーなのだ。当時のライバルはかのフェラーリ F40だったのが、なによりの証左だ。「959」はF40と比較すると野暮ったいデザインだが、最高速度は300km/hを優に超えるという。

 なお「959」の参考(祖先!?)になったのが、WRCで大活躍し、4WDの常識をひっくり返したアウディ・クワトロだ。現在「959」は中古車市場、といってもオークションがほとんどだが、出品されると2億〜3億円、もしくはそれ以上の価値があると言われている。

 と、簡単にといいながら随分と紹介が長くなってしまったが、今回紹介するのはこのクルマが装備するユニークなホイールの話だ。

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