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「転がり抵抗」だけでの判断は危険! 低燃費タイヤの「真実」とは (2/2ページ)

「転がり抵抗」だけでの判断は危険! 低燃費タイヤの「真実」とは

低燃費タイヤには統一マークが表記されているが……

 クルマの性能というのは、だいたいトレードオフの関係になっているものが多い。直進性にすぐれたクルマは曲がりにくいし、パワーがあれば燃費が悪い。居住性がよければ、大きく重たいクルマになるし、高剛性ボディと軽量化の両立も難しい。

 これはタイヤにも当てはまり、燃費のいいタイヤ、つまり転がり抵抗の少ないタイヤはグリップが低い!

 タイヤには、①クルマの荷重を支える、②トラクション=クルマの力を伝える(駆動・制動)、③路面からの入力の緩和、④方向を転換する(直進・コーナリング)という役割があり、これを「タイヤの四大機能」という。

 この四大機能に「燃費」という要素は入ってこない。

 つまり、仮にどんなに燃費がよいタイヤでも、グリップが悪ければ、ゴミを吸わない掃除機と一緒で本末転倒もいいところになってしまう。

 そこで、そうしたいき過ぎた燃費重視のタイヤが普及しないように、(一社)日本自動車タイヤ協会では、低燃費タイヤ等のラベリング(表示方法)制度を導入し、転がり抵抗がAAA、AA、A、B、Cの五段階、ウエットグリップ性能をa、b、c、dの四段階で評価し、転がり抵抗性能の等級がA以上で、ウエットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるタイヤを「低燃費タイヤ」と認め、統一マークを表記するようになった。

 つまり、このグレーディングシステムで低燃費タイヤと認められれば、低燃費と安全性が一定以上のレベルを満たしているといえるわけだが、じつは大きな盲点も……。

 この認定で、一番理想といえるのは、「AAA/a」のタイヤ。(例えばブリヂストンのECOPIA EP001Sやヨコハマ BluEarth-1 EF20、ダンロップ エナセーブ NEXTⅢ)

 一方で、転がり抵抗性能がBグレードで、ウエットグリップ性能がbグレードだったりすると、「低燃費タイヤ」には該当せず、極端にいえば、転がり抵抗性能がAAAグレードで、ウエットグリップ性能が最低ランクのdグレードでも、「低燃費タイヤ」に認められてしまう!

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