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【動画】重量級のSUVだからタイヤも専用がいいに決まってる! ブリヂストン「アレンザ」2本を竹岡 圭が乗り比べ (2/2ページ)

【動画】重量級のSUVだからタイヤも専用がいいに決まってる! ブリヂストン「アレンザ」2本を竹岡 圭が乗り比べ

いま大人気のSUVは重心が高くなりがち

 同じ車種に違うタイヤを履いて乗り比べるという、よくありそうでじつは数少ない貴重な機会をいただきました! しかも車種は、変わらず大人気のトヨタハリアーです。

 じつはハリアーは、プレミアムSUVというカテゴリーを築いたパイオニアなんですよね。1997年ハリアーが登場したあとに、BMX X5が登場するという流れで、このカテゴリーは築かれていくのですが、それはもう、あのタキシードを着たライオンが登場したCMを、今でもしっかり覚えているくらい衝撃的な出来事でした。

 ちなみに1997年と言えば、量産型ハイブリッドカーとしてプリウスが誕生した年でもあります。今回のテストカーは、ハリアーのHVモデルということで、なんだか不思議なご縁を改めて感じちゃったりもしますが(笑)、時は流れSUVもHVもいまやクルマカテゴリーの主流といわれるまでになりました。

 そうなると、ライフスタイルやライフステージに合わせて、さまざまなニーズが出てきます。ひと口にSUVといっても、サイズは小さなものから大きなものまで、性格もハリアーHVのような、タキシード着たライオンが似合うようなものから、ひと昔前はクロカン4駆と呼ばれたインディ・ジョーンズ顔負けのものまでありますし、それをどんな場面でどう使いたいかというのは、人それぞれ。インディ・ジョーンズ号を都会で静かに乗りたいなんていう方もいらっしゃいますからね。

 しかし、ここまでSUVが人気になった理由を考えるにあたり、最初のうちは、かつてセダンで育った世代が、オウチのクルマではない自分のクルマとしてワゴンを選んだように、ミニバンで育った世代は、同じくアイポイントが高めのSUVを選ぶからかしら? なんて思っていたのですが、それを一旦脇に置いて、改めてSUVのメリットを挙げてみると、じつにたくさんあるんですよね。

 アイポイントが高いので、遠くまで見通せて周囲の様子がわかりやすいとか、狭いところでも上から見下ろすかたちになるから、取り回ししやすいとか。最低地上高の高さにより、キャンプ場などの凸凹道や、少々荒れた雪道にも躊躇なく入っていけるとか。なんてったってカッコイイとか。じつにいまの時代にあった、いや時代を超えた魅力がたくさんあります。

 その反面、いま挙げたメリットは、重心高が上がりがちで、どうしてもユラユラとふらつきやすくなるという弱点にもなるんです。車両の全高が高く、最低地上高も高いというのを、わかりやすく人間で例えると、背の高い人がつま先立ちで立っている状態に相当します。背の高い人は頭の位置(重心)が高いので、慣性の法則からしてどうしてもふらつきやすくなってしまう上、グッと腰を落として踏ん張るのも難しいという状況ですね。

 これに加えて、SUVはボディも重くなりがち、つまり体重が重い人なわけですから、タイヤ=靴に掛かる負担は、とんでもなく大きなものになってきます。でもクルマのパーツの中で路面に接しているのは唯一タイヤだけですから、少しでも余裕が欲しいですよね。

 たくさん歩く日は、ハイヒールよりもウォーキングシューズの方が断然ラクですし、山道に行くならトレッキングシューズ、クルマの運転ならドライビングシューズ、サーキットを走るならレーシングシューズのほうが適切な操作ができるというのは、誰に聞いても頷いていただけると思います。

 クルマ=タイヤもそれと同じなんです。重心高が高く車両重量が重いという、SUVのメリットを生かすと、反面出てきてしまう弱点をフォローしてくれるもの……。それがSUV専用設計タイヤなんですよね。だからこそ積極的に選んでほしいアイテムなんです。

 さて、前置きが超長くなりましたが、そんなわけで今回は、ブリヂストンのALENZAを試乗させていただきました。ちなみにALENZAは、SUVのオンロードでの走りを重視したブランド。現在は、快適性重視のALENZA LX100、運動性能重視のALENZA 001の2種類のタイヤがラインアップされています。

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