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新型クラウンはティザーから超挑戦的だった! 登場してわかる「いつかはクラウン?」「終わりか はじまりか」の凄み (2/2ページ)

新型クラウンはティザーから超挑戦的だった! 登場してわかる「いつかはクラウン?」「終わりか はじまりか」の凄み

この記事をまとめると

■新型クラウンのティザーサイトで宣伝されていた内容を実車と比較

■キャッチーな文言は、往年のユーザーからクルマ好きまで惹きつける魅力があった

■新型クラウンの掲げるコンセプトとマッチしたティザー広告であったと言えそうだ

新型クラウンの斬新な広告の意味を考えてみた

 新型クラウンの登場に唖然とした方、大勢いらっしゃることでしょう。登場前からティザー広告、いわゆる「焦らす」テクニックが駆使された挙句、これまでのクラウンとは似ても似つかないクルマで、しかも4タイプの展開となると、豊田社長が言う「明治維新に匹敵」というのもあながちオーバーではない気がします。

 もっとも、クラウンの広告は「Re BORN」あたりから突飛なことをしていました。キムタクを信長、ビートたけしを家康にして、前田敦子が(ピンクの)どこでもドアから出てくるジャイ子になってピンクのクラウンを宣伝するなど話題になったことご記憶でしょう。おそらくピンククラウンも、16代目も同じく「クラウンだけど、クラウンじゃない」感を出したかったのかと。単純に「新しいクラウンをお楽しみください」では、これまでのユーザーが「フムフム」となるこたぁなるでしょうが、トヨタが開拓したい新たなユーザーに「ムム!」とは言わせづらい。

 そこでティザー広告も「終わりか、始まりか」「CROWN? CROWN!」などと思わせぶりなキャッチとパパラッチ風の写真で構成したわけですが、どうなんでしょうね? 成功か失敗かは売上を確認しないとなりませんが、ここでは独断と偏見に任せてそこらを検証してみましょう。

 新たなクラウンは仕上がったものの、これまでの世界観を乗り越え、新たな価値を証明することはこれからとなります。そこで、ティザー広告の「いつかはクラウン?」が効いてくるのではないでしょうか。これまで「?」なんて付けようものなら、宣伝会社で首がひとつやふたつ飛んでいたに違いありません。従来の価値、デフォルトに対する疑問符を投げかけるのはブレストの常道なんですが、そこにユーザーを巻き込むという手法だとしたら見事なテクニック! もっとも、「?」を見落としたユーザーからは「あー、ハイハイ、わかってますよ」とスルーされていたかもしれません。

「?」は「CROWN? CROWN!」でも出てきました。わかりやすくすると「え? これクラウンかいな? あ! クラウンやないか~い!」というアテンション。16代目のスタイルがこれまでのセダンとは大いに違うことから、初めてユーザーが目にしたときのリアクションを予想・期待してのコピーで、これまた成功しているのではないかと。ただし「クラウンやないかーい!」の「!」にユーザーが肯定的な意味を含んでいるかどうか、これまた売れ行きを観察すべきでしょう。

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