
この記事をまとめると
■1990〜2000年代のスバル車は不等長サイン度を特徴としていた
■2020年に登場した現行型レヴォーグのCB18ターボエンジンで不等長サウンドが復活した
■不等長サウンドが魅力のスバル車をピックアップした
独特の排気音が魅力だったスバルの不等長サウンド
1990年代から2000年代初頭までのスバル車は、不等長のエキゾーストシステムを採用していたことから、その排気干渉の音をスバルらしいサウンドとして奏でていた。3代目レガシィ(BP/BL型)や2代目インプレッサWRX STi(GDB型)の途中から順次エキゾーストは等長化され、排気効率の向上とともにその独特の排気音は姿を消していった。
しかし、2020年に登場した現行型レヴォーグ(VN5型)の新開発1.8リッターCB18型ターボエンジンで再び不等長エキゾーストを採用。先代フォレスター(SK5型)や惜しまれつつ終売となった最終型レガシィアウトバック(BT5型)など、多くのモデルに搭載され、登場したばかりの新型フォレスター(SL5型)にも搭載されるスバルの主力エンジンとなっている。CB18型エンジンは、時代の流れとともに進化した環境性能と、タービン位置などのレイアウト変更などにより、不等長でも排ガス規制をクリアしつつ性能を向上できるため、再び往年のサウンドが復活したのだ。
それでも現代では排気音の好みは人により大きくわかれることもあり、ノーマルの状態では等長エキゾーストに匹敵する静粛性を確保しつつ、STIをはじめとしたスポーツマフラーを装着した場合にドコドコという不等長サウンドを楽しめる仕様となっている。
メーカー側も不等長サウンドを好むユーザーのために復活させたといったも過言ではない粋な計らいに、スバルファンからも歓迎された。
そこで、今回は歴代のスバル車でぜひ手に入れたい不等長サウンドを奏でるモデルをご紹介しよう。
初代インプレッサ(GC/GF型)
不等長サウンドの代名詞ともいえるのが初代インプレッサ。低めの排気音はノーマル状態でも快音を奏でるほどだ。もちろんセダンのみならずスポーツワゴンでも同じエキゾーストを採用しているため、存分にその音を楽しむことができる。
WRX系はスポーツマフラーも多くのメーカーからリリースされており、より強調したサウンドに酔いしれることができるのだ。ただ、現在はモデル自体の人気が高まり中古価格が高騰、程度のいいものでは当時の新車価格に匹敵するものやそれ以上のモデルも存在する。また、廃番部品も多く、維持するには相当の覚悟が必要だ。
3代目レガシィ(BH/BE型)
レガシィシリーズでは最後の不等長エキゾーストを採用するBH/BE型。インプレッサと比較すると、中古車でも比較的リーズナブルな価格で流通している点が魅力のポイント。それでもGC/GFインプレッサほどではないものの廃番部品が続々出てきており、こちらも維持するには覚悟が必要だ。ただ、スポーツマフラーなどはオークションなどで激安で取引されているものが多く、迫力のエキゾーストサウンドを手軽に手に入れることができる。
また、レガシィシリーズでは最後の5ナンバーサイズでターボモデルは現在では貴重なツインターボである点も特徴だ。ウィークポイントとされるふたつのタービンの切り替え時に発生するトルクの谷も、現代ではなかなか味わうことができず、むしろ愛らしく感じてしまうかも(笑)。