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【試乗】トヨタが本腰を入れるとBEVもココまで仕上がる! bZ4Xツーリングはようやく「BEVを普通に選びたくなる」完成度だった (2/2ページ)

【試乗】トヨタが本腰を入れるとBEVもココまで仕上がる! bZ4Xツーリングはようやく「BEVを普通に選びたくなる」完成度だった

この記事をまとめると

■トヨタのBEVシリーズに新たに加わったbZ4Xツーリングに試乗した

■最大734kmの航続距離と急速充電性能の向上で長距離移動が現実的になった

■過激な加速より快適性を重視の成熟したBEVに仕上がっていた

bZ4Xにワゴン版となる「ツーリング」が登場

 トヨタのBEV戦略は、ここへ来てようやく本質的な実用フェーズへ入ったのだと感じる。今回試乗したトヨタbZ4Xツーリングは、その象徴的存在といえる。

 ベースとなるbZ4Xは、もともと完成度の高いBEVだった。低重心シャシーと前後重量配分のよさ、そしてトヨタらしい安定した制御によって、電気自動車特有の唐突さを抑え込んでいた。しかし、今回のツーリングは、そこからさらに実用性と長距離移動性能を磨き込んできている。

 まず目を引くのはサイズ拡大だ。全長4830mm、全幅1860mm、全高1675mm、ホイールベース2850mm。通常のbZ4Xに対し、ホイールベースはそのままで全長を140mm、全高を25mm拡大している。とくにリヤセクションの延長効果は大きく、荷室容量は619リットルへと大きく拡大された。単純に荷物が積めるだけではない。リヤゲート開口部も広く、長尺物やアウトドア用品を積み込みやすい。スキーやスノーボード、キャンプ用品などを積み込んで長距離移動するという使い方が現実味を帯びている。

 また、ワゴンボディとなってルーフラインがテールエンドまで高く保たれ、後席ヘッドクリアランスにもゆとりが生まれ、居住性も改善されているのだ。

 そして今回のbZ4Xツーリングで重要なのは、単なるキャビンや荷室拡大だけではなく、BEVとしての使い勝手そのものを進化させてきた点だろう。

 搭載されるリチウムイオン駆動バッテリーは74.7kWhの容量をもつ。FWD仕様は165kWを発生する駆動モーターをフロントアクスルに搭載。前輪2輪駆動でフル充電走行距離は734kmを達している。AWD仕様は前後2モーターによる280kWシステムとなり、それでも690kmを確保する。20インチタイヤ装着車でも627kmだ。ここまで来ると、航続距離は日常的な不安要素ではなくなってくる。

 実際、300kmも走れば人間のほうが先に疲れる。東京から名古屋へ行って帰ってくる。あるいは東京から仙台、東北方面へロングドライブに出かけるといった使い方をしても、従来のBEVのように常に充電器を探しまわる感覚は薄らいでいるのだ。

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