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スバルはノートラブルで走り続けた! S耐富士24時間レースでハイパフォX2が速くて壊れないことを証明 (2/2ページ)

スバルはノートラブルで走り続けた! S耐富士24時間レースでハイパフォX2が速くて壊れないことを証明

この記事をまとめると

■2026年6月6・7日にS耐「NAPAC富士24時間レース」が開催された

■スバルはハイパフォX2にてST-Qクラスに参戦している

■ハイパフォX IIはノートラブルで24時間を走りきってクラス優勝を果たした

過酷な24時間レースをノーミス・ノーペナで完璧完走

 国内レースのなかでも人気が上がってきているスーパー耐久シリーズ。6月6〜7日の週末に、静岡県の富士スピードウェイで、ENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE第3戦「NAPAC富士24時間レース」が開催されました。

 年に1度の24時間レースとして、国内モータースポーツファンや関係者にとってもお祭り的要素で盛り上がりを見せています。その証拠に金曜日から日曜日のレースウィークで、サーキットに訪れた観客数は公式発表で6万4900人、昨年から1万1400人増加という過去最高記録更新となっています。24時間レースという他にはない要因の他に、イベント広場の盛り上がりやキャンプなどをして過ごす非日常空間が、楽しみを増やしている要因だと思われます。

 そんな富士24時間レースにスバルは、参戦初年度2024年まではSUBARU BRZ CNF Conceptで、 昨年はSUBARU HIGH PERFORMACE X Future Conceptで、そして2026年からはより速くより堅牢でより継続性を持たせたマシンとして開発されたハイパフォX2にてチェンジしています。

 ハイパフォX2の速さは第1戦もてぎ、第2戦鈴鹿でも証明してきましたが、いずれもトラブルが発生しており、確実性などに不安点を持っての富士24時間レースを迎えることとなりました。しかし、それらの問題点は改善しており、第3戦に向けてさらにアップデートも施してきました。

ハイパフォX2の進化点と狙い

ピストン:形状最適化による強度の向上
インタークーラー:冷却効率の向上 出力向上(364馬力/475Nm → 最大375馬力/525Nm)
T/Mギヤ材料変更:出力向上への対応/信頼性向上
LEDライナー/LEDエンブレムの追加:夜間視認性向上
リヤウイング下面へ空力シボの貼り付け:Cd値改善(風洞試験にて実証済み)
AWD制御の変更:スピン抑制制御の進化

 このように、見た目の変化は多くありませんが、制御や中身の進化を進めてきました。

 伊藤 奨チーム監督兼チーフエンジニア兼ドライバーが、レース中に行ったスバルのラウンドテーブルで、今回のアップデートについて解説しました。

 出力に関しては最大375馬力まで増加していますが、24時間レース前のベンチテストでエンジンを壊した経験から、この出力では24時間もたないだろうと判断して350馬力程度に抑えての出場となりました。燃費も、従来ではフルタンクで1時間10分から15分程度でピットインし給油を行わなくてはならなかったのが、1時間30分を走れるようになっています。出力アップとトルクアップに伴い、トランスミッションのギヤの材料を変更し出力特性に対応できるようにしてきました。

 24時間レースと言うことで路面変化も多くあります。雨が降ったりタイヤカスが多くあったりと、24時間走行するにはドライバーの負担も大きくなります。そこで車両側がこれはスピンだと判断した場合にそれを抑制する制御も入れてきました。ドライバーが操作してのスピン手前の操作では介入を大きく行わず、これはスピンしそうだ、というときだけ介入してくると言うものです。ドライバーも「介入してくるのはわかるけれど邪魔にならない」と言うほど自然な制御だそうです。

 空力デバイスとして現行S4などにも施されている空力シボを樹脂に施工していますが、これをステッカーで再現しリヤウイング下面に装着。ウイングに沿わせて空気を後方に流すことでCd値も低減しています。ちなみにこのステッカーは、イベント広場のスバルアップグレードサービスの展示でも実車に装着していました。今後、販売も視野に入れて開発を行っているそうです。

 さらに、夜間走行時の視認性向上を目指して、レイバック純正OPのデイライトを装着。このレース直前にマイナーチェンジの発表があったばかりの新型レイバック用LEDエンブレムも装着するなど、夜間走行での見ている側からの視認性を向上させています。

 夜間走行用にはブルーのライトもグリルに装着しており、右側は右コーナーの先に光が届くようにし、左側はコースサイドにあるポストの旗やライトを視認しやすくするためほんの少し上を向けているなどの工夫もしていました。

 また、植物由来のベースオイルを使用したエンジンオイルを初採用し、植物が成長過程で吸収したCO2を活用するカーボン循環により、大幅なCO2削減にも貢献しているとのことです。実際に使用した感想も従来のオイルとまったく遜色なく使用できているとのことです。

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