【カーグッズ】冬こそ重宝するリモコン・エンジンスターターの選び方 (1/2ページ)

エンジンスターターを使うメリットとデメリットとは?

 エンジンスターターとは、クルマに乗りこまなくても、離れたところからリモコンでエンジンをかけることができるカーグッズ。これを使えば出かける前に家の中からエンジンを始動させることができ、あらかじめ暖機運転を済ませらる。つまり、これがあれば乗り込む際にはすでにエアコンで室内が暖かくなっているというメリットがある。WEB CARTOP

 とくに冬場は車内が寒いというだけでなく、窓が凍っていたり曇るという問題も生じるので、デフロスターがすぐに効く温度まで水温が上がっているととても重宝する(窓の外の霜は、解氷剤であっという間に解かせても、窓の内側の曇りをとるのはデフロスターかエアコンを活用しないと厄介なのはご存じの通り)。

 夏なら、早めにエンジンをかけてエアコンをONにしておくことで、車内を涼しくしておけるし、冬も同様に快適な車内温度にしてから乗車できるというわけだ。

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 もちろん、水温・油音が適正になってからスタートするのは、エンジンにとっても望ましいこと(ただし、アイドリングで温まるのはエンジンオイルと水温だけで、ミッションやデフ、タイヤは冷えた状態なので、暖機“運転”自体は必要。いきなり「急」が付く運転は厳禁だ)。

購入のポイントは?

 そんな便利なエンジンスターターだが、市場を見てみると1万円前後のアフターパーツから、6万円前後のメーカー純正品までいろいろ出回っており、どれを選べばいいのか迷うところだ。
そこで購入ポイントなどを整理しておこう。WEB CARTOP

〈アンサーバック機能の有無〉

 エンジンスターターを使って、エンジンを始動させたとき、本当にエンジンがかかったかどうか、確認できると便利。自宅の居間のすぐ隣が駐車場という人ならいいが、駐車場が離れている人は、エンジンが始動したことをリモコンで知らせるアンサーバック機能の付いた双方向型のリモコンスターターがおすすめ。

〈有効距離の確認〉

 リモコンの電波がどこまで届くかは、重要な性能。電波到達距離が一番長いモデルは、直線で3km、市街地で1kmといったものもある。使用環境にあった性能のものを選ぶこと。

〈イモビライザー対応かどうか〉

 盗難防止システムのイモビライザー機能が付いているクルマは、専用キー=イモビキーがなければエンジンはかからない仕組みになっています。したがって、エンジンスターターを利用するには、本体の他、イモビアダプターを使って、イモビキーを車内に忍ばせておくか、疑似信号を送って(電子式)エンジンをかけられるようにしなければならない。

 これは車種ごとに違うので、あらかじめ調べておくか、専門店に鍵本体を持ち込んで、イモビアダプターが必要かどうか、またはどちらのタイプのイモビアダプターが必要かを確認してもらおう(イモビアダプターように新たにイモビキーが必要になると、そのイモビキー代だけで、1万5000円前後かかる……)。同様に、プッシュスタートのクルマは、対応可能かのチェックが必要だ。

〈他機能との併用は可能か?〉

 エンジンスターターを使うと、周囲の明るさに合わせてライトが自動的に点灯・消灯するオートライト機能が使えなくなったり、ターボタイマーが併用できなくなったりする機種もあるので、要確認。それらを重視する人は、対応機種からチョイスしよう。また、ハイブリッド車では、エンジンスターターをONにしても、エンジンがかからない、あるいは「エンジン始動→停止」、「エンジン停止→始動」を繰り返すケースもある……。後付けのセキュリティシステムをインストールしている人は、そのシステムに支障がないかも気になるところ。

〈廉価版とハイグレード機種は何が違うか〉

 廉価版は、上記の機能のうち、最低限の機能しか持ち合わせてないし、上位機種になればなるほど、さまざまな機能が追加される。例えば、車内の現在の温度をリモコンの液晶で知ることができたり、ドアのロック・アンロックとエンジンスターターをひとつのリモコンで兼ねるタイプもある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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