【ライバル比較】最新国産コンパクトカー6台使い倒し長距離テスト (2/5ページ)

ディーゼルの極太トルクによるラクさは格別!

 首都高速を抜けて東北自動車に入ったところから、積極的にクルマを乗り換えてみる。が、早々と結果が見えた。デミオディーゼル、ハッキリいって格が違う。ディーゼルは高速道路や長距離移動を得意とするから当然と思うだろうが、それを差し引いても驚くほどの性能差がある。

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 イメージとしては1台だけV6エンジンを積んでいるかのよう。加速に余裕があり、アクセルの絶対的な踏み込み量が少ないし、追い越し加速をATのキックダウンなしで行なえる。ディーゼルは高回転が苦手なイメージがあるだろうが、デミオには専用のギヤレシオとAT変速プログラムが施されており、エンジンの伸び感もあるしレスポンスもいい。WEB CARTOP

 そしてディーゼルのさらなる魅力が、アクセル踏み込みの瞬間に力が出ること。じつはこの特性こそ、欧州を中心に積極的に行なわれているダウンサイジングターボの弱点でもある。たとえばポロやフィエスタでは、追い越しや合流などでアクセルを踏んで加速する際、まずターボが有効に働く回転数にするべくATがキックダウン。そこからターボ過給が高まり加速していく。たとえキックダウンしないような緩やかな加速でも、過給が高まるまでは素の排気量分の力しか発揮できない。具体的に挙げるとポロが1.2リッター、フィエスタは1リッターだ。

 対してデミオのディーゼルは、ターボが効いてから250Nmのビッグトルクを発揮するのも魅力だが、過給する前でも2リッター級のトルクを発揮。この地力の高さが、アクセル操作に対して素直な速度コントロールを可能とする。高速道路ではデミオディーゼルがまさしく圧勝だ。

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