【初潜入】国沢光宏がタイで体験! 衝撃の横浜タイヤテストコース (1/2ページ)

思いがけずできたジャンプする高速周回路

 横浜タイヤがタイに東南アジア地域最大のテストコースを持っている、ということはあまり知られていない。私はタイに何度も行っているため「自動車メーカーも横浜タイヤのテストコースを借りている」という話を聞いていたけれど、どんなコースか知りませんでした。もちろん日本のメディアも紹介されておらず。

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なぜか聞いてみたら「別に隠していたというワケでなく、取材の申し込みがなかったためです。存分に見てください」。確かにタイの横浜タイヤのテストコースを取材しても、読者の皆さんもあまり感心ないでしょうね。しかし! 誰も知らないと聞いた途端、好奇心がムクムク湧いてきちゃうのが、交通タイムス社の城市編集局長と私だったりして。

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結論から書くと、今まで走ったどのテストコースより、猛烈に興味深かったです。「なんで?」の連続なのだった。例えば高速周回路のバンク。普通なら上に行くほど角度がキツくなっていく。なのにタイに連続曲線となるバンクを作る工作機械が無かったそうな。試行錯誤の末、一定の勾配を(カント)を付けたのみ。

 もっと正確に書くと、カントもあまりキツい角度を付けれず(日本の技術を持ってしてもツインリンクもてぎは東日本大地震で崩れた)、新幹線のカーブ程度のイメージ。もっとスゴイのはカントの始まりと終わりで、直線からイッキに盛り上がって始まり、最後はイッキに平坦になる。高速で進入したら入り口でジャンプ。出口もジャンプします。

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 また三つの直線から構成されるおにぎり形状の高速周回路なのだけれど、短い直線はカントしたまま。つまりフラットな路面でなく、外側から内側に掛けてずっと傾いているのだった。真っ直ぐ走ろうとすれば、右にハンドル切ってないと内側に落ちていく。


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