マツダのリコールから考えるディーゼル車の走らせ方 (1/2ページ)

チョイ乗りの繰り返しは不調の原因になる可能性も

 スカイアクティブDの2200ccエンジンが5件の不具合によるリコールを出した。基本的に制御内容によるもので、いずれも最後は回転の不調によりエンストするという。ちなみに1500cc仕様も別件でリコール出しており、クリーンディーゼルエンジンの難しさを感じさせる。

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もちろんリコール対応すれば問題ないため、あまり気にすることはないと思う。もしかすると経年変化により今後もリコール出すかもしれない。いずれにしろエンジンに不調を感じたらディーラーに持って行くこと。こういったトラブルは同じ時期に出てくる。ディーラーでも情報を持っていることだろう。

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一方、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンの「使い方」と根本的に違うことも認識しておいたほうが良い。御存知の通りディーゼルエンジンはいくつかの使用条件で燃え残りの「スス」が発生する。マツダの場合、ススを出しにくいよう制御しているものの、やはりゼロにならない。

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ススは『DPF』(ディーゼルパティキュレートフィルター)という装置で全量キャッチして、排気管から出なくしている。つまりDPFには少しづつススが貯まっていく。ススの内容は基本的にカーボン(石炭のようなもの)なので、ある程度貯まったところで熱を掛けてやることで燃焼させる。

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通常、この繰り返しをすることで排気ガスをクリーンな状態に保つ。ところがチョイ乗りばかりを繰り返すと、DPFを燃焼させている時間が確保出来ない。DPFは十分な暖気が終わった状態でしか稼働しないのだ。マツダに聞くと「最低でも30分くらい走って欲しいです」。

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