ホンダが人工知能をメインとした新たな開発拠点を公開 (1/2ページ)

ホンダが人工知能をメインとした新たな開発拠点を公開

「X」は未知のものを意味する

 ホンダが昨年、東京・赤坂にオープンさせたHondaイノベーションラボTokyoで、4月1日からスタートする研究開発体制「R&DセンターX」についての概要を報道陣に発表した。本田技術研究所の松本宜之代表取締役社長が登壇し、本田技術研究所の成り立ちと、今回の「R&DセンターX」の創設の意義を解説した。

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HRX000ホンダは創業の12年後には研究・開発のため、本田技術研究所を別会社として独立させ、現在もこの技術研究所が基礎研究から開発までを担っている。

 現在技術研究所は、2輪、4輪、パワープロダクツ、基礎技術研究、ジェットエンジン、さくら(レース)という6つのセンターを国内に持ち、さらに、ホンダリサーチインスティテュート(AIをはじめとするポストメカニカルエンジニアリングを担当)、ホンダシリコンバレーラボもある。

HRX001「R&DセンターX」は、「ロボット技術」、「モビリティシステム」、「エネルギーマネジメント」などの新価値領域を担う研究開発組織としてのセンターとなる。人工知能をはじめとしたデジタルテクノロジーという「新たな追い風の出現」に対し、新しいR&Dセンターで新たな領域に挑戦するという。

HRX_YoshiyukiMatsumotoセンターXは、既存の各センターとは切り離した形でのR&Dセンターとなる。当面はロボティクスと、その基盤となるAIを中心に取り組むが、臨機応変にターゲットを変化させていくということで「未知」の意味を持つ「X」という名前としたという。「(本田技術研究所も)そこそこの規模になった」ため、もっと原点に立ち返り、コンパクトで素早い決定でアクションができる組織にしたい、ということで、松本社長いわく「(R&Dセンターの)出島」のような存在」と位置付ける。

 何を生み出すのかという出口を明確にし、固定組織ではなく、プロジェクト運営で、極力フラットな組織とする。「6M」という6カ月ごとに成果を判断するシステムを導入する。またオープンイノベーションにも取り組み、外部にも門戸を開放する。

HRX002これまでホンダは1981年に商品化された、カーナビの原点ともいえるジャイロケーター(昨年のIEEEマイルストーンに認定)や「ASIMO」といったユニークな技術を作ってきた。今回は「AI×データ×Hondaの強み」というコンセプトで、従来とは異なるアプローチで、人と協調する新たな価値を持った「モノ・コトづくり」にチャレンジをしていくとする。

「研究所は技術を研究するところではない、人を研究するのだ」という、創業者の本田宗一郎の言葉を引用し、これがホンダの原点であり、ホンダの強みであると語る。

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