【疑問】公表しているメーカーもある0-100km/h加速タイムはどういう意味がある? (1/2ページ)

実用車で10秒以内なら十分速く感じるなど目安になる

 輸入車などのカタログには、メーカーの公表値としてよく記載されている0-100km/h加速のタイム。この数字からわかるのは、そのクルマの発進加速性能。発進加速性能は、エンジン自体のパワー&トルクとレスポンス、車重、ギヤ比、トラクション性能(タイヤの性能+駆動方式。一般的にはFF<FR<MR<RR<4WD)などが大きく影響する。

 似たようなものに、JIS(日本工業規格)の「D1014 自動車加速試験方法」が定める「0-400m」加速、いわゆるゼロヨンがあるが、あちらは静止時からフル加速して400m進むのに要する時間を計る方法。0-100km/hは、静止時から時速100kmに達するまでの所要時間という違いがある(0→100m加速ではない)。

 当然のことながら、0-100km/h加速もタイムが短ければ短いほど、発進加速性能が優れていることを意味している。では、何秒ぐらいだと凄いのか?

 スーパーカー、ハイパフォーマンスカーで世界のトップクラスとなると、3秒台は当たり前で、2秒台も珍しくない。ポルシェ918 スパイダーが2.2秒、フェラーリのラ・フェラーリが2.4秒、ランボルギーニアヴェンタドールが2.7秒、日産 GT-R(R35) ニスモが2.9秒……。(タイムは同一条件ではないのであくまで目安)

 もう少し身近なクルマでいえば、スバルWRX STIが4.7秒、日産 フェアレディZ ニスモが5.1秒、FFではニュル最速といわれたシビックタイプ(FK2)が5.6秒といったところ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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