【意外と知らない】エンジンルーム内のキャップの意味7つ (2/2ページ)

基本的に減らない液類もたまにはチェックしてほしい

⑤ブレーキフルードタンクのキャップ

 油圧ブレーキを作動させるブレーキフルードのタンク。ブレーキパッドが減るにしたがって、液面も下がってくるが、ブレーキフルードの総量は減ることはないので、通常は付け足しは不要。ただしブレーキパッドの残量が十分にあるのに、液面が下がっていたら、フルード漏れの可能性がある。

 ブレーキフルードタンクの液面が、ロアレベルを下回ると、車内のサイドブレーキ警告灯が点くので、サイドブレーキを戻しても警告灯が点く場合は、ブレーキフルードタンクを確認。

 また、ブレーキフルードは鮮度が高いうちは、ほぼ透明だが、水分を吸って劣化してくると次第に茶色っぽくなってくる。ブレーキフルードタンクを見て、フルードに色がついてきたら、早めにフルード交換を行おう。

 ハードなブレーキを繰り返すと、ブレーキラインに熱の影響で気泡が入ることがある。そうした場合、このブレーキフルードタンクのキャップを開け、そこから新しいフルードを注ぎつつ、キャリパー側から古いフルードを抜き取る“エア抜き”作業が必要になる。

⑥クラッチフルードタンクのキャップ

 MT(マニュアルトランスミッション)車には、ブレーキフルードタンクのそばに、小さなクラッチフルードタンクが付いている。クラッチフルードのラインも密閉されているので、どこかでリークしていない限りは基本的に減らないと考えていい。しかし、長期間無交換が続くと真っ黒に……。色と量は定期的に点検を。

⑦パワステフルードタンクのキャップ

 パワステフルードも基本的に減るものではないし、自動車メーカーからは、基本的に交換時期の指示はない(=無交換でOK!?)。しかしパワステタンクのキャップまわりにパワステフルードが滲んでいることは少なくない。よほどのことがなければ、ウエス等でただ拭き取るだけで問題ないが、ときどきキャップを開けて、量と汚れ具合は点検しておこう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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