タクシードライバーがお客としてはいけない「NGの話題」とは?

うっかり話すと大トラブルになることも

 新人ドライバー研修のときには、自動ドアの開閉練習やタクシーメーターの迅速な操作などの実務的なもののほかに、心構えのような座学も用意されている。そこで「乗客との会話で話題にしてはいけないこと」というのも教えられる。タクシー

 話題にしていけないものには、プロ野球、政治そして宗教などがまず挙げられるそうだ。とくにプロ野球はひいきのチームが乗客と同じならば話も盛り上がるが、逆ならば最悪。お客を乗せたときにラジオのナイター中継をかけていて、乗客のひいきのチームが戦っている試合で、そのチームがぼろ負けしているときに、畳みかけるように運転手がそのチームの悪口を言おうものなら大トラブルにも発展しかけない。

タクシー

 プロ野球ファンのお客が乗ってきて、「ラジオをかけてくれ」といってきたら、中継を聞いている様子をみて、「お客さん●●のファンですか?」と確認してから話をすれば、それは問題ないのだろうが、お客がどこのチームのファンかもわからない時に、うかつに話すのはNGとなっている。もちろん「Jリーグサッカー」なども同様である。

 政治や宗教の話も同じ。支持政党や信仰している宗教とは知らずに批判めいた発言をすれば、これもトラブルの種を運転手自らまいてしまうことになるのでNGとなっている。もちろんNGといっても進んで話題にしないといった程度のこと。乗客がもしその手の話題を話しかけてきたら、適当に話を合わせなければ逆にトラブルにもなりかねないので、その対応は難しいようだ。

 いつもは話しかけられれば、運転手とは進んで話をするのだが、たまに自宅まで(都心から約50km弱)深夜に乗るのだが、長距離のお客さんを乗せたという歓びからいきなりハイテンションになって、自宅につくまで話がとまらない運転手さんがほとんど。話をするのは嫌いではないが(こっちも業界ネタふって情報収集できるので)、睡魔が襲ってきながらの会話なので、その点は結構つらいところでもある。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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