大型SUVのキャデラック・エスカレードが8速ATや自動駐車アシストなどを装備

4WDに新モードが追加されてオフロード性能も向上

全長5195mm、全幅2065mm、全高1910mm、車重2670kgの巨体に、426馬力/63.5kg-mを発する6.2リッターV8OHVエンジンを搭載するフルサイズ高級SUV「キャデラック・エスカレード」が一部改良を受けて発売された。

走りについては、ATが従来の6速から8速へ多段化。カバーするギヤ比がワイドレンジ化されたことで、加速性能と燃費が同時に向上した。また、セレクタブル4WDシステムに「4WD Low」モードが追加され、オフロードでの走破性と重量物の牽引力がアップしている。

安全装備も充実し、縦列・並列駐車のスペースを超音波センサーで検知しステアリング操作を自動で行う「オートマチックパーキングアシスト」が全車に標準装備。さらに、車両後方の映像をルームミラーに映し出す「リアカメラミラー」がカメラレンズウォッシャーと組み合わせて装着され、従来のミラーに対し視野が3倍になるとともに、汚れなどによる視界不良が軽減された。

グレード別の装備では、上級グレード「プラチナム」に標準装備されるリアシートエンターテイメントシステムが、従来のRCAジャックの代わりにHDMI USBポートを装着。ワイヤレスヘッドフォンも赤外線式から4チャンネルデジタル式に変更され、音質が改善されている。

ベーシックグレードの「プレミアム」は、22インチ12スポークアルミホイールが新たに採用されたほか、2列目にベンチシートを装着する8人乗り仕様に変更。キャプテンシートを装着する7人乗り仕様の「プラチナム」と、好みや使用環境に応じて選べるようになった。 ステアリング位置は左のみを設定、価格は「プレミアム」が1260万円、「プラチナム」が1360万円。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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