新車ディーラーに軽い気持ちで見学に行ってもいいのか?

今どきグイグイ売り込まれることもほぼない

 その昔の新車ディーラーといえば、店を訪れれば新車を買うまで出てこられないという表現もオーバーではないほど、セールスマンがグイグイと新車を売り込もうとしていたのは確か。しかしいまどきはそんな無理強いはしないのが一般的なので安心してもらいたい。

 ただ新車ディーラーといえば、新車を売っているだけのところで、せいぜい車両メンテナンスのピットや自動車関連用品を販売しているぐらいなので、新車ディーラーに足を運ぶきっかけをなかなか作ることができないのも実状。

 無理強いはしないものの、セールスマンの新人研修では、「用事のないひとはディーラーにはこない」と教えられている。つまりメンテナンスの用事でもなければ、程度も違いこそあれ、ふらっと店舗を訪れたお客は新車購入を検討していると思いなさいと新人教育しているのだ。

 1年を通じてもっともディーラーを訪れやすいのは、正月に行われる「初売りセール」。とくに正月三が日から初売りを行うディーラーはおすすめ。初売りセールでは訪れたひとなら誰でももらえる「福袋」が来場記念品として用意されており、それだけを目当てに、開店時間前から並ぶひともいる店舗もあるようだ。

 ディーラー側としても、その初売りセール自体は「新車を売りまくる」というよりは、普段ならまず店舗を訪れることのないようなひとと、「きっかけ作り」をしたいと考えているので、気楽にディーラーを訪れることができるのだ。

 そのほかには新型車の発表展示会もおすすめ。購入前提ではなく新型車に興味のあるひとなど、いつもより不特定多数のひとが来店することが多く、ねらい目となる。

 初売りセールや新型車発表展示会でも、「来店アンケート」といったようなものへ氏名や住所の記入を求められることがあるが、セールスマンはその後「購入期待度」などで選別をするので、「今すぐ新車が欲しい」というひとと同列に扱われることはまずないと思ってもらいたい。

 そのようなときにセールスマンとの会話は、とくに話を作る必要はなく、「ちょっと興味があった」とか、自然体で話せば問題はない。相手はプロなのでどんなに話を繕っても見抜かれてしまうのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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