自動車のブレーキで「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」は何が違う? (2/2ページ)

内部のフィン形状にもさまざまな工夫がなされる

 とくに、ブレーキ性能を重視しているポルシェなどは、「360馬力のエンジンに対して1450馬力のブレーキ(※)」を用意するという考え方で、そのストッピングパワーには定評がある。
(※制動距離と時間から減速Gを算出し、4つのローターの熱容量の合計をカロリー計算して、馬力に換算)

 このベンチレーテッドディスクのフィンの形状も、一種類ではなく、直線的なフィンを24~48本入れるストレートタイプがもっとも多い。その他、渦巻き状になっているカーブヴェーンや、ブレンボのように二枚のディスクの間に、フィンではなく、無数の柱で結ぶ、ピラータイプというのもある。

 なお、ベンチレーテッドディスクでも、ローターの外周ほど冷えやすく、中心側は熱が抜けにくいので、ブレーキ用に冷却ダクトを引く際は、ローター表面に風を当てるのではなく、ベンチレーテッドディスクの中心側のフィンに風を当てるようにして、空気がフィンの中心から外側に抜けるようにレイアウトするとより効果的。

 熱容量とディスクの大きさと重さは比例するので、これからの高性能ブレーキは、ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)のように、軽量でなおかつ熱容量の大きい(鋳鉄ローターよりも50%も軽い)ブレーキが求められていくのだろうが、コストという大きな課題も残っている……。
(PCCBのオプション価格は、ブレーキシステムだけで約150万円!)


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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