オーナーは要対策! クルマの盗難件数上位4車種はすべてトヨタ車

被害件数はわずかに減少しているがまだまだ多い

 皆さん、愛車の盗難対策は万全でしょうか? 近年、自動車盗難認知件数は減少傾向にあり、2015年に対し2016年は3.8%ほど被害件数が減っている。一方で、1件あたりの盗難被害額(支払保険金)は増加傾向にあるので、やはり油断大敵。

盗難

 一般社団法人 日本損害保険協会が発表した「自動車盗難事故実態調査結果」によると、初度登録から盗難までの期間が、2013年は平均で7年9カ月だったのに対し、2016年は6年7カ月に短縮。とくに5年未満のまだ新しい車両の盗難が増えており、イモビライザーなど盗難防止装置付きのクルマでも、安心できなくなってきたので、用心してほしい。気になる昨年の車名別盗難状況を見てみると盗難

1位 プリウス 59件(19.7%)

2位 ハイエース 43件(14.3%)

3位 ランドクルーザー 28件(9.3%)

4位 アクア 27件(9.0%)

 ここまでは2014年、2015年、そして2016年と同じ顔ぶれで順位不動。昨年新たにワースト10入りした車種は、インプレッサ(6位)、カローラ(8位)、そして10位のスカイライン(前年11位)とフォワード(前年12位)といったところ。

盗難

 メーカー別では、トヨタが66.3%でダントツ一位。以下、スバル5.7%、レクサス5.3%、ホンダ5.0%、日産3.3%と続き、マツダは9位以下でランキングに入っていない!

 盗難発生時間帯では、やはり深夜~朝(22-9時)が、71.3%を占め、95.8%が鍵を抜きドアをロックしていたにもかかわらず被害にあっている。都道府県別では、1位大阪(22.7%)、2位愛知(14.0%)、3位千葉(11.7%)、4位茨城(11.0%)、5位埼玉(10.3%)がリスクが高いと報告されている。

盗難

 盗難発生場所は、自宅の屋外駐車場が35.7%、屋外の契約駐車場が34.7%で、この二カ所に集中していると言っていい。なお、車両本体が盗難されて、盗まれたクルマが発見された割合は、わずか16.3%……。日本損害保険協会では、盗難防衛対策として

・イモビライザーの装着

・バー式ハンドルロック、警報装置、盗難防止ネジ等の盗難防止機器の活用

・防犯設備が充実した駐車場の利用

・ドアロックを徹底し、鍵を車室内に放置しない

・貴重品等は車内放置しない

 などを挙げているが、まずは施錠を確実にすること。そして純正のハンドルロック(機械式)機構などは、最低限活用したいところ。あとはGPS追跡装置や、人感センサーライト、防犯カメラ、センサー式警報装置などを組み合わせ、防犯対策を二重三重に仕掛けておくのが理想的。そのうえで、車両保険への加入も忘れずに行いたい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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