アメ車のなかでも別格中の別格! シボレー・コルベットとは (2/2ページ)

5代目コルベットはドリキン土屋圭市も絶賛!

 初代から続く「欧州スポーツカーへの対抗心」は4代目モデルでさらに高まり、本格的に世界で通用するリアルスポーツカーを目指した。好評を博しながらも、いかにもアメリカ的で大味だったコークボトルのスタイルは飽きられるのも早かったことから、4代目では一転して空力重視のヨーロピアンデザインを採用。フレームをラダー式からモノコックに近いユニフレーム形状とし、ボディ剛性は飛躍的にアップ。ステアリングはクイックで高精度なラック&ピニオンとするなど、徹底的に操縦性を高めた。

 その甲斐もあってトップスポーツグレードのZ51のハンドリングは世界的にも高く評価され、4代目から本格化した輸出も好調。日本にも正規輸入車が大量に導入され、今も愛好家が多い。

 5代目モデルでも国際的なリアルスポーツカーとしての性能向上に主眼を置いて開発。日本では初期型のベースグレードの車両本体価格が530万円と4代目よりも大幅に安くなったこともあり、高い人気を博した。

 5代目コルベットはドリキンこと土屋圭市氏も「C5(5代目)コルベットならどノーマルの状態で満足できる。アメ車史上最高」と高く評価している。

 6代目モデルではついにポルシェやフェラーリなどの欧州リアルスポーツと互角以上の性能と評されるまでに至り、「欧州のトップスポーツモデルと性能は互角で価格は半値」というコスパの高さでも注目された。

 現行型の7代目モデルは、欧州スポーツを意識しすぎて往年のファンからはコルベットらしさが薄れたと指摘されることもあるが、それでも大排気量OHVのV8を搭載するFR、ボディパネルはFRPであるなど、初代からの伝統を守りながら、世界最高レベルの走行性能を確保。

 60年以上にわたり一貫してリアルスポーツ性能を追求し、レースでも戦い続けてきたことで名声を得たコルベットは「特別なクルマ」として世界中のクルマ好きからリスペクトされている。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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