【試乗】ジャジャ馬ぶりも味! 復活のアルファロメオ・ジュリアが魅せた操る歓び (1/2ページ)

乗る前から心を昂ぶらせる新生アルファロメオの妙技

 商品力を高めるためにプラットフォームを共有して、効率よくクルマを作り、コストメリットも出していく。近年の常套手段のその作りは、コンパクトサイズとの共有化も視野にいれられたミドルサイズモデルに、FFモデルを増やす結果も招いている。

 そんななか全長4645mm、全幅1865mm、全高1435mmという日本の交通環境ではやや幅広く感じそうだが、実際は扱いやすそうなミドルサイズでFRでの新モデルが登場した。それが新世代アルファロメオ成功の鍵を握るジュリアだ。今回は箱根のワインディングにて触れることができたので紹介しよう。

アルファロメオ・ジュリア

 そもそも新世代アルファロメオと表現したが、その意味を知ることがジュリアの理解には不可欠だ。フィアットとアバルト、クライスラー、ジープそしてアルファロメオの5ブランドを所有するFCAグループにおいて、プラットフォームの共有化は当然進めている。

アルファロメオ・ジュリア

 しかし、そんななかでも賢い戦略だろう。アルファロメオだけは、その共有化から外して、独自プラットフォーム戦略をとる決断をした。すべてはアルファロメオブランドを高級路線であるプレミアムブランドとして成長させていく為だ。そして生まれたのが、このFRパッケージのジュリアとなる。

アルファロメオ・ジュリア

 余談になるが、このエンジンとシャシーをアルファロメオが独自に作り上げて行く戦略のもとに、今後数年のうちに8モデルの登場がすでに決まっている。その基軸にあるのが、人間中心という考え方。昔からアルファロメオを知る方が安心できそうな、ドライバーの心を掴むような仕上がりが期待できそうなのだ。

アルファロメオ・ジュリア

 その第1弾のジュリアを見ると、まさに見た目からして心を掴まれる方が多いだろう。やはりFRのプロポーションは、それだけで伸びやかで綺麗であり、カッコ良さのなかに上品な印象を漂わす。具体的にはフロントタイヤからドアパネルまでの距離が、FFとは違いFRは長く取りやすい。これが人でいうと足が長い人であるかのような、スタイルの良さを生む。

アルファロメオ・ジュリア

 もちろんアルファロメオ特有の盾型グリルや、その内部に高性能エンジンが搭載されていることを予感させる大型ラジエターグリルなどが、走りへの期待と個性を際立たせている。ちなみ個人的にはリヤからの見た目が好きだ。ボリューム感を漂わせながらワイド感も強調され、力強いうえに、下部は空力処理が的確に施されている。マニアックな視点だが、下まわりを覗くと空力性能の向上のために、ボディ下面が驚きのレベルでフラットに処理されており、乗る前から拍手を送りたい作りのオンパレードだった。

アルファロメオ・ジュリア

 さてジュリアには4つのグレードがある。まずトップにはハイパフォーマンスモデルでもある「クアドリフォリオ」が君臨。最大トルク600N・m、最大出力510馬力をFRで使いこなして、0-100km/h加速を3.9秒でこなす。カーボン製のプロペラシャフトを使うなど、パワーウエイトレシオ2.99kgのスパルタンモデル。ジュリアはまずこのクワドリフォリアをファーストトップとして作ったので、どのグレードも洗練されたカッコ良さがあるという、良いものからの引き算手法の典型的な成功例ともなるだろう。

アルファロメオ・ジュリア

 そして価格順でいうと、クアドリフォリオの下には4輪駆動(4WD)のヴェローチェがきて、FRのスーパーが続き、受注生産とも言われる簡素装備のベースグレードと続く。

 トランスミッションはすべて7速のデュアルクラッチだが、エンジンはクワドリフォリオだけV型6気筒ターボ。ほかはすべて直列4気筒ターボとなるが、ヴェローチェは最大出力206馬力で、スーパーとベースは147馬力仕様とブースト圧調整が施されている。

アルファロメオ・ジュリア

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