「バンパーが外れた」「ミラーが折れた」ガムテープでの応急処置は違反にならない?

灯火類やガラスでなければシッカリ固定されれば問題ない

 クルマをぶつけてしまって、バンパーが外れかかったり、フェンダーが曲がったり、ドアミラーがグラグラしてきたりという問題が生じたとき、応急処置で役に立つのはガムテーム。クルマのバンパー補修

 レーシングカーでもクラッシュしたとき、ピットに飛び込みメカニックがガムテープでボディを補修し、コースに送り出すシーンは珍しくない。アレと同じように傷ついた愛車をガムテープで補修し、公道を走るのはどうなのか?

クルマのバンパー補修

 結論からいうと、保安基準で厳しく定められている灯火類や前後左右のガラス類などを除けば、鋭い突起があったり、ボディの寸法が変わらない限り、ガムテープでの補修でも整備不良とは言い難い。

「独立行政法人自動車技術総合機構」によると、粘着テープ類(自動車用部品の取付けを目的として設計・製作されたものを除く)を剥がしたときに、装置又は部品として成立しなくなるのはNGだが、取付けそのものを粘着テープ類に頼らなければセーフとのこと。

 実際、ラリー車などはかなりボディがボコボコで各部をガムテープで補修した状態のまま、競技の車検ではなく陸運局の車検をパスしている例がいくつもある。

 細かい部分はケースbyケースだが、脱落の危険がなく、ガタつきの補強や、変形の補修はセーフになる可能性が大。

クルマのバンパー補修

 とはいえ、パーツの固定が甘くプラプラしていて、走行中に落下しそうな状態なら、さすがに問題あり。ガムテープ補修とはいえ、しっかり固定されていることは最低条件になるだろう。レーシングカーなどは、カラーの布ガムテープ(種類は多い)を上手に使ってけっこうきれいに補修しているので、見た目にこだわらなければ意外にしっかり直せるもの。クルマのバンパー補修

 余談だが、補修箇所によってはアルミテープの方が強度もあって、ガムテープより適している場合もある。このアルミテープもシルバーとブラックの二種類があって、2つ用意しておくとけっこう重宝する。
(例:アルミホイールのちょっとしたキズなどは、シルバーのアルミテープでごまかしやすい)クルマのバンパー補修

 というわけで、ガムテープでもガタなどが出ないように補修して他車に迷惑をかけなけなければ、広義の意味でステッカーやカッティングシート、ラッピングなどと同じ。そのまま公道を走っても基本的には問題ない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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