教習所で教わる半クラッチ! 無意味な多用は寿命を縮めるので要注意

教習所で教わる半クラッチ! 無意味な多用は寿命を縮めるので要注意

摩耗が進むと走らなくなってしまい、交換はかなりの費用が必要

 MT車の発進時に欠かせない半クラッチ。モーターみたいに起動トルク=最大トルクなら半クラッチに頼らなくてもいいのだが、エンジンはある程度回転を上げないとトルクが出ない。そのため低回転でスムースに発進するためにはクラッチをわざと滑らせて(=半クラッチ)、停止しているタイヤ側と回転しているエンジン側の回転差を吸収する必要がある。半クラ

 しかし、この半クラッチを必要以上に多用するとクラッチが滑ることによって摩擦熱が生じ、クラッチの摩剤の摩耗が進むのでクラッチの寿命が短くなる。クラッチは消耗品だが乗り方によって消耗度に大きな差があり、摩耗するとクラッチペダルを戻し、繋いでいてもクラッチが滑るようになり、最悪走れなくなってしまう……。半クラ

 走り方にもよるが、短い人は5万kmも持たないし、10万km以上持たせられる人もいる。クラッチのオーバーホール(交換)は、部品と工賃で6〜10万円コース(駆動方式などによっても値段が違う)とけっこう高額なので、できれば上手に使って長持ちさせたい。それには、いくつかコツがある。

 まずは、発進時以外は基本的に半クラッチを使わないこと。半クラ

 ときどき交差点などを曲がるとき、シフトダウンせずに3速あるいは4速など高いギアのまま、クラッチを切ってカーブを曲がり、半クラッチを使って立ち上がっていく人もいるが、これはまったくいただけない。クラッチなど駆動系にストレスがかかるのはもちろんのこと、旋回中に駆動力がかかっていない状態はクルマが不安定になるので、MT車に乗る以上、コーナー(立ち上がり)や上り坂、追い越しなどで、より大きなエンジンの力を必要とする場面では、あらかじめその手前でしっかりシフトダウンしておくことが大事。

半クラそのシフトダウン時もクラッチを切ってギヤを下の段に入れ、そのままパッとクラッチをつなぐと回転差が生じガクッと大きなシフトショックが出てしまう……。そのシフトショックを軽減するために半クラッチを使う方法もあるが、できればシフトチェンジに合わせ軽くブリッピング(空ぶかし)をして回転数をシンクロさせてあげれば、半クラッチを使わずシフトショックのないシフトチェンジができるのでこれは鍛錬してもらいたい。半クラ

ヒール&トゥも上手に回転を合わせられないと半クラッチでごまかすことがあるが、半クラッチ併用のヒール&トゥでは、「ヒール&トゥができた!」とは言い難いので、半クラッチに頼らないヒール&トゥが決まるまで練習を積もう。半クラ

 それからシフトアップ時に半クラッチを使うのはもちろん論外。また、走行中に左足をクラッチペダルの上に置きっぱなしの人もいるが、これも意外にクラッチを傷める。シフトチェンジするとき以外はフットレストが左足の定位置だ。そしてクラッチを切るときは素早く、つなぐときはややゆっくり(回転がピタッと合わせられる人は素早く)というのがクラッチワークの基本。半クラ

 普段から半クラッチの出番が多い人は高めのギヤで走っている人が多いので、半クラッチを使わないとギクシャクするという人は、(発進時・加速時)にもっと低いギアに入れて運転してみよう。(発進時の半クラッチも、できるだけ短い方がいい!)

 上手なクラッチワークと正しいギヤチョイスこそ、MT車の醍醐味を味わうコツ。スキルを磨いて、快適でクルマにストレスをかけない、クラッチを長持ちさせる走りを身につけてほしい。

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