使わない人も多数! クルマのトリップメーターの有効な活用方法とは (2/2ページ)

燃費計のないクルマでも満タン法で燃費がわかる!

② 燃費を計算する

 トリップメーターの使用方法、使用目的としてはこちらがほとんどとなるだろう。満タン法と呼ばれる、主に平均燃費の表示のないクルマで使う燃費の計算。非常に単純で、ガソリンを満タンにした際にトリップメーターをリセットし、トリップメーターに表示された距離を次にガソリンを満タンにする際に入った給油量で割れば計算できる(前回の満タンから500km走って、次の給油で満タンにした際の給油量が50リッターなら500km÷50リッターで、燃費は10.0km/Lという具合だ)。

 しかし満タン法は走行距離が少なかったり、ガソリン満タンを判断するタイミング(給油の際にガチャンとオートストップが作動した点とするのか、オートストップからしばらく入れてキリのいい給油量や金額にするのかという意味)、クルマと給油機械のある位置の傾斜(上り坂方向であれば給油量は少ないし、下り坂方向なら給油量は増える)などにより、燃料残量警告灯が点くくらいまで走ってタンクを空にしないと誤差が大きい。

 という事情もあり、燃費の計測は最近のクルマならほとんどのものに付いている燃費計を使うと簡単かつ比較的正確なのだが、給油の際にトリップメーターと燃費計を同時にリセットすると、ワンタンクの燃費がわかりやすい。

 またAとBの2つトリップメーターがあるクルマであれば、たとえば長距離ドライブをする際などに、出発時にガソリンを満タンにし、AとBのトリップメーター、燃費計をリセットして、Aトリップメーターを1区間の走行距離、Bトリップメーターをその旅程の総走行距離、燃費計を区間燃費用に使うと、やや面倒だが区間ごとの燃料消費量を区間距離÷区間燃費で計算して合計すると、その旅程の総合燃費が計算できる。

 なお最近のクルマではAトリップメーターと燃費計が連動している、AトリップメーターとA燃費計、BトリップメーターとB燃費計が連動しているというクルマもあり(後者はホンダ車に多く、そのほかはスバル車、トヨタ・プリウスやアクアなど)、後者であれば出発時にAトリップメーターとBトリップメーターをリセットし、区間ごとにAトリップメーターをリセットするだけで区間燃費と総合燃費が把握できて非常に便利だ。


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