「ハイブリッド・ターボ・ディーゼル」同じようなカタログ燃費の場合のパワートレインの選び方とは

「ハイブリッド・ターボ・ディーゼル」同じようなカタログ燃費の場合のパワートレインの選び方とは

それぞれ得意分野が異なるので自分の使用状況で決める

 最近は同クラスやクラス違い、なかには同じクルマで「ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドといった、パワーユニットは違うんだけど、カタログ燃費に書いてあるJC08モード燃費は同じような数値でどれを選んだらいいか迷ってしまう」ということがある。

 そこで今回は2.4リッター並みの動力性能を持つ1.4リッターダウンサイジングターボ、2リッターディーゼルターボ、1.4リッタープラグインハイブリッドというパワートレインを持ち、カタログ燃費はそれぞれ同等となるVWパサートセダンを例に、パワートレイン選びで迷った時の選び方を指南する。

※価格は最上級グレードで統一

パワートレイン

●1.4リッターダウンサイジングターボ
(454万9000円、JC08モード燃費20.4km/L)

 ダウンサイジングターボを含むガソリン車は、同じクルマで複数のパワートレインがある場合、動力性能と燃費の折り合い、価格といった要素のバランスに優れることが多い。

 ダウンサイジングターボの欠点としては、ワインディングロードなどでエンジンを高回転まで回すなど楽しく走ったとき、乗車人数や上り坂が多いといった負荷が大きいと燃費が落ちやすい、輸入車だとハイオクガソリンが指定になることがほとんどといったことが挙げられる。

パワートレイン

  

●2リッターディーゼルターボ
(488万9000円、JC08モード燃費20.6km/L)

 ディーゼル車はガソリン車に対しおおよそ20万円から50万円高価となるケースが多い。メリットとしては燃費の良さに加え、日本ではレギュラーガソリンに対し1リッターあたり20円、ハイオクガソリンに対してだと30円軽油が安いことによる燃料代の安さ、パワフルな動力性能(特に常用域)、負荷が大きい時の燃費の落ち込みが少ない点。

  

 デメリットは以前に比べれば劇的に良くはなっているものの、街乗りだと振動、騒音が気になる、負荷の小さい走行が多いと煤が溜まりがちで、あまりに煤が溜まると調子を崩すことがある、煤の処理は軽油を使って燃やすので煤の処理が多いと燃費が低下するので、ガソリン車に対する燃費のアドバンテージがスポイルされるといったことがある。

 まとめると都市型の使い方が多い人には走行距離も伸びにくく長期的に見た金銭的メリットが薄いのも含め向かない、対照的に高速道路や流れのいい道を使った郊外型の使い方が多い人(そういった使い方なら自ずと走行距離が延びることも多いだろう)、ミニバンやSUVといった負荷の大きいクルマに向くといえる。

パワートレイン

●1.4リッターダウンサイジングターボ+プラグインハイブリッド
(588万9000円、ハイブリッド燃費20.9km/L、EV走行距離53.3km/L、20万円の補助金あり)

 パサートの場合はプラグインハイブリッドであるが、ハイブリッドのメリットはモーターを持つことによる、EV走行も含めた街乗りに代表される負荷が小さい走行パターンでの燃費の良さ、クルマによって異なることもあるが、モーターのアシストによる動力性能の向上など。プラグインハイブリッドであればさらに充電すれば買い物などの普段使いのほとんどがエネルギーコストの安い電気=EV走行で賄える、EV走行中の静かさ、スムースさが加わる。

 デメリットはクルマにもよるが、車両価格の高さ、重量増によりとくに負荷の大きい走行パターンではガソリン車に対する燃費の差が意外に少ないこともある。さらにプラグインハイブリッドは自宅駐車場に充電設備がないとメリットが薄い。

パワートレイン

  

 このようにパワートレインが違うと同じようなカタログ燃費でも、得手不得手はまるで違ってしまう。クルマを選ぶ際には「●●というパワートレインに乗ってみたい!」という気持ちは購買欲かつクルマを買う原動力でもあるので、非常に重要なことではある。

 しかしその一方でコスト面含めた向き不向きというのも人間一人一人の違いのように大きいので(使い方によっては一番向くのは中古の電気自動車ということだってある)、クルマを選ぶときにはパワートレイン選びもぜひ熟考してほしい。

パワートレイン

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