待望のレクサスESがついに日本デビュー! すでに計画台数の6倍となる2200台を受注

日々のドライブでときめきが感じられるクルマに仕立てた

 北米や中国で展開され、7代目にして日本市場へ初導入されたレクサスESが10月24日、報道陣に披露された。LEXUS MEETS…HIBIYAにて開催された発表会にはチーフエンジニアを務めた榊原康裕さんのほか、レクサスインターナショナル・プレジデントの澤 良宏さんが登壇し、スピーチを行った。

 まず最初にプレゼンテーションを行った澤さんは、「2018年9月までのグローバル販売台数で、50万8000台を記録しました。前年比で106%となり、過去最高を更新しました。2018年はこのESがのほか、SUVのUXも投入してさらなるラインアップ拡充を図っていきます」とコメント。

 さらに、チーフエンジニアの榊原康裕さんは、「ESはこれまで乗り心地、静粛性、室内空間の広さで高い評価を得てきました。新型ESでは、日々の触れ合いでときめきを感じてほしいですね。その点は、新型を開発する上で一番こだわったポイントです。また、ふたつのテーマに重きをおいて開発しました。ひとつはESのDNAである快適性に新たな知見を入れてさらに進化させること。そして、先行して発売したLSとLCと同様に、新世代レクサス共通のデザインでも走りでもときめきを感じさせる魅力を与えることです」とのこと。

 今回、歴代モデルのなかで初めて走りの良さを際立たせた“F SPORT”を設定したのも、ESの変革のひとつとのこと。また、上質な快適性を追求するため、人の疲れのメカニズムも解析したという。キーポイントは目の動き。運転中などはつねに振動しているが、目線を維持するため、目は振動とは逆の動きをしている。この目の動きをなるべく低減させることで、疲労の軽減にも繋がるそうだ。これを実現させるために、サスペンションやボディ剛性まで徹底的に作り込んでいる。微小な振動にも対応する世界初のスウィングバルブショックアブソーバーも、その思いが実現した事例のひとつだ。

 また、質疑応答では報道陣からさまざまな質問が投げかけられた。車格的にもほぼ同等のGSとの棲み分けは? という質問に対し澤さんは、「GSはFRのグランドツーリングカーで、長距離をダイナミックに走るクルマです。ESはより上質・快適性にこだわって開発。FFの良さを活かした、広い室内などが特徴で、お客さまが求める質が違うと思います」と語る。

「FFならではの広い室内が特徴のひとつです。身長180cmの私がドライビングポジションを取り、その位置で後席へ移動しても足が組めるほど広々しています。この快適性をぜひ味わってほしいですね」とは榊原さん。

 そして、このクルマの注目すべき特徴のひとつであるミラーレスドアミラー「デジタルアウターミラー」に関して、海外展開などについて問われると、「日本のほかでは、西欧でも装着は可能ということを確認していますが、まだ法的にグローバルで認められているものではありません。今後の対応としては、法規の確認やユーザーのニーズに合わせて、海外での展開を考えていきたい」と榊原さんはコメントした。

 先代まではアメリカや中国で展開してきたが、新型では満を持して日本市場へ投入。グローバルカーとしてのポテンシャルは十分にあると確信したという。その証拠に、10月24日時点で、計画台数の6倍となる2200台を受注しているという。その7割はレクサスオーナーとのこと。セダン離れが囁かれている日本市場だが、ますます魅力が高まっている新世代レクサスに今後も注目していきたい。

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