現行モデルで最もコンパクトなSUV「レクサスUX」がいよいよ日本デビュー

日本の美意識を取り入れた新世代SUVが誕生

　レクサスは、「Creative Urban Explorer」をコンセプトに、新たなライフスタイルを提案する都会派コンパクトクロスオーバー「UX」を発売した。390万円〜535万円（税込み）。

新型レクサスUXのエクステリアデザイン（外装）

　コンパクトなボディながら、力強さや俊敏な走りを連想させるデザインを採用。縦方向にボディの厚みを持たせることで力強さを強調する。さらに、ブリスターフェンダー形状としたことで、ワイド感を与えている。最新のGA-Cプラットフォームにより、低重心＆タイヤ大径化が図れたことで、俊敏な走りを連想させるプロポーションとした。

　最新のレクサスモデルのアイコンともなっている、L字型のアローヘッド形状のクリアランスランプは三眼LEDヘッドライトの上部に配置。同じくスピンドルグリルはブロックメッシュ形状とし、角度によって異なる表情を見せてくれる。

　リヤもスピンドル形状をモチーフにしており、凝縮感とシャープな印象を強調。リヤコンビネーションランプは個性的な左右一体型の翼形状を採用し、両端を縦型フィン形状として走行安定性を高める機能性も持たせている。

　ボディサイズは全長×全幅×全高が4495×1840×1540mm。ちなみにレクサスNXは4640×1845×1645mmである。

新型レクサスUXのボディカラー（車体色）

　赤土のような重厚感と、日差しによって際立つ発色が特徴的な「ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング」のほか、岩肌をイメージし、ボディの陰影が際立つ「テレーンカーキマイカメタリック」、爽やかな青空のような「セレスティアルブルーガラスフレーク」という3色を、UXのために新開発。そのほか既存色と合わせて全13色から選ぶことが可能だ。

　スポーティさを強調するF SPORTも設定されている。フロントグリルメッシュ＆サイドグリルは、現在ブランドで統一している新しいFメッシュタイプとしている。加えて前後バンパー下部を漆黒メッキにペイントし、専用アルミホイールによって下部をダークトーンでコーディネイトする。

新型レクサスUXのインテリア（内装）

　SUVらしい重厚なシルエットながら、走りを予感させる重心の低いドライビングポジションとなっている。ステアリングを中心に配置した操作系により、ドライビングの高揚感を得られるインテリアとなっている。

　また、内側と外側の境界を曖昧にする日本の建築思想に着想を得てデザインされており、インパネの上部からボンネットフード、フロントフェンダーへと内外が連続するような造形を採用。タイヤ位置の認識のしやすさや見晴らしのよさなど、人とクルマの一体感を味わうことが可能だ。

　フロントシートは伝統的な刺繍技法である刺し子をモチーフとしたステッチを採用。インパネ上部には和紙の質感をイメージしたオーナメントなど日本の美意識を取り入れたデザインとなっている。

　インテリアカラーはブルーをあしらい、スポーティさとファッショナブルな雰囲気をもつ「コバルト」と、先進的でモダンな空間をイメージした「ホワイトアッシュ」の2色を新開発している。

新型レクサスUXのパワートレイン（エンジンなど）

　新世代GA-Cプラットフォームを採用したほか、ボディの高剛性化と軽量化にる低重心化で高い操舵応答性と操縦安定性を実現している。

　搭載するのは2L直4ガソリンエンジンと、それをベースにしたハイブリッドの2タイプ。ガソリンエンジン仕様は174馬力／209N･mを発揮。組み合わせるトランスミッションはCVTだ。ハイブリッドは146馬力／188N･mとなっている。燃費はガソリンが16.4km/L（WLTCモード）／17.2km/L（JC08モード）。ハイブリッドは22.8km/L（WLTCモード）／27.0km/L（JC08モード）だ。

新型レクサスUXの安全技術

　予防安全パッケージであるレクサスセーフティシステム＋の機能を進化させて搭載。従来のシステムに採用する「単眼カメラ＋ミリ波レーダー」をそのままに、下記の機能を備えている。

・昼間の自転車運転者や歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」
・自動車専用道路などで設定した車速内で先行車に追従する「レーダークルーズコントロール」
・同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト」
・対向車を眩惑しないようハイビームの照射をコントロールする「アダプティブハイビームシステム」
・単眼カメラで標識を検知しメーターとヘッドアップディスプレイに表示する「ロードサインアシスト」