カーペットonカーペット!? クルマにフロアマットを装着する意味とは

汚れ防止はもちろん機能面も無視できない

 新車購入時に当たり前のように購入している人が多いフロアマット。純正フロアマットは意外に高価で2~5万円コース。フロアマットを敷かなくても、その下にフロアカーペットがあるのだから、省いても問題ないのではと思う人もいるだろう。

 たしかにフロアマットがなくても死にはしないし、サーキットを走るときは、フロアマットがアクセルペダルなどに引っかかるリスクをなくすために、「運転席のフロアマットは外しておく」というルールが奨励されているほど。

 実際、頻繁にスポーツ走行をするので、フロアマットを日頃からつけていない人のクルマの運転席を見たことがあるが、そのクルマのフロアカーペットは、踵が床と接する部分が摩擦で擦れ、フロアカーペットに穴が開いて、下の鉄板が見える状態に……。

 こうしたフロアカーペットの傷つきを防ぐためにも、フロアマットはかなり有効。また雨天に乗ることを考えると、靴底の水分をフロアマットが受け止めるので、フロアの錆防止になり、マットを外して洗うことで、カビの繁殖なども防げて衛生的。

 もちろん、砂や泥、食べ物のかすなどをこぼしたときも、取り外しができるので洗浄が簡単。フロアマットがなくても、掃除機をかけることぐらいはできるが、それ自体面倒だし、なにより水洗いは不可能。綺麗好きで、愛車を大切にしたいという気持ちがあるなら、フロアマットは購入しておいた方が無難だ。

 最近は純正品以外にも、社外品のラバー製の安いものや、純正品以上に質感の高い高級マットまでいろいろなフロアマットが出ているので、選択肢は広がっている。

 ただ、ペダル操作などへの影響を考えると、純正品か、アフターでも車種ごとに専用の形状をしているマットで、なおかつずれ防止対策が施されているものがベスト。安いからといって、汎用品はあまりオススメできない。

 安心度でいえば純正品が一番だが、社外品でも純正マットと同じように車種専用設計で、ズレ防止付きのものもあり、なおかつリーズナブルなものもあるので、それを探してみるのもいいだろう。

 なかには純正と同等のオリジナルフロアマットを用意しているディーラーもある(ディーラーオリジナルの方が、純正品より安価!?)。ちなみにある程度クルマが古くなってきたとき、フロアマットを新品に交換すると、室内のリフレッシュにかなり効果的! 古いクルマでもセミオーダーで専用マットを作れるサービスもあるので、覚えておいて損はない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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