長年乗るひとは必見! 早めに確保しておかないと手に入らなくなる補修部品5選

交換したいときにはすでに製造廃止の場合も……

 当然のことだが、クルマのパーツは永遠に供給されるものではない。家電のように供給保証期間が決まっているわけではないが、だいたい10年を過ぎるとポロポロと欠品が出てくる。さらに20年ぐらいになるとけっこうなパーツが生産中止になることも珍しくない。ただ、たくさん売れたクルマは長く供給されるし、不人気車であればすぐになくなることも。パーツ販売自体も商売なので、どれだけ売れるかで供給期間が決まるのは当然のことだ。

1)ボディパネル(内装部品も含む)

 まず真っ先になくなることが多いのが、内装の内張りも含めたボディパネルだ。サイズが大きくて保管が大変ということもあるだろうし、それほど数が出ないというのもあって自動車メーカーとしても供給する負担は大きい。また、板金で叩いて修理ができる(最近は叩ける職人も少ないが)のも、早くなくなる理由のひとつだろう。

2)ゴム類

 そしてボディパネルとともに早くなくなりやすい筆頭格が、ウェザーストリップなどのゴム類だ。モデルによってすべて違うので、互換性がないのがなくなりやすい理由だが、逆に修理したいときにないと大変な部品でもある。昔のゴム枠タイプなら汎用品が使えたが、現在のクルマでは無理。ドアの水切り部分などは汎用品や流用がとくに難しいので、かなり困る部分だ。

3)各種スイッチ類

 そのほかではスイッチ類などの機能部品もなくなりやすい。こちらも数がそれほど出ないからというのが理由だが、長い間使っていると割れたり、壊れたりする部分ではある。

4)コンピュータ

 そして最近、ネオヒストリックを中心に困ったという声を聞くのが、コンピュータだ。もちろん専用品なのだが、自動車メーカーは壊れることを想定していないからか、供給がなくなるのは早め。ハンダ割れなどであれば直せるが、専用部品やシステムエラーなどであればお手上げとなる。

5)サイドブレーキワイヤー

 そのほか、サイドブレーキのワイヤーも早くなくなりがちだが、人気車種ならサードパーティー製が発売される可能性もなくはない。ただこれとても不確定なので、長く乗りたいなら消耗品を中心にストックしておくのがいいだろう。パーツ価格はどんどんと高くなる傾向にあるので、財布への負担という点でもストックするメリットはある。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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