復活させるならスープラよりもコレ! 蘇ればヒット間違いなしのクルマ5選 (1/2ページ)

いまは消滅してしまったカテゴリーのクルマも存在

 トヨタから新型スープラが登場した。17年ぶりに復活したスープラは、伝統を感じさせる部分を色濃く残しながら、より純度の高いスポーツカーとなっている。そしてスープラのようにメジャーな名前であれば、長いブランクがあったとしても復活することで話題を集められることを証明した。では、同じように復活を望まれているクルマはあるだろうか。独断と偏見に基づいて、5つの車種をピックアップしてみた。

1)トヨタ・アリスト

 トヨタのスポーティサルーンとして1990年代に一世を風靡したのが「アリスト」。事実上の後継車としてレクサスGSが現行モデルとして存在しているので、復活を望む必要はないかもしれないが、トヨタ・マークXとレクサスGSが現行限りで絶版になるという噂を聞けば、トヨタの販売網で扱う「アリスト」を復活させることで、その両方のニーズを満たすことができそうだ。

 ただし、かつてのアリストのポジションでは価格的にクラウンの上になってしまうが、マークXの領域までカバーすることを考えると、クラウンよりお手頃な価格イメージで展開する必要があるかもしれない。

2)ホンダZ

 ホンダの「Z」といえば軽自動車が360ccだった時代の“水中メガネ”の愛称で呼ばれたモデルを思い浮かべるかもしれないが、ここで復活を提案したいのは1998年にデビューした2代目の「Z」だ。ミッドシップレイアウトに大径タイヤを組み合わせた、非常にユニークなモデルは、スポーツカーとSUVのクロスオーバー的なキャラクターを持っていた。

 SUVムーブメントが盛り上がっていて、軽自動車でもスズキ・ジムニーが人気を集めているからこそ、ホンダZのコンセプトは再評価されるべきだろう。いま日本でもっとも売れているクルマ「N-BOX」のメカニズムやノウハウを利用したクロスオーバーSUVが登場すれば大ヒットすること間違いなし。「Z」を回転させると「N」になるのも何かの縁を感じさせる。

3)ダイハツ・ミラターボTR-XX

 軽自動車ではスズキのアルトワークスが一定の支持を集めている。価格の面でも、ドライビングスキルの点でも手軽な軽スポーツは、クルマ好きを育てるカテゴリーだ。そんなアルトワークスと1980~1990年代においてライバル関係にあったのが、ダイハツのミラターボ。TR-XXやアバンツァートといったサブネームが生み出したアグレッシブなイメージが記憶に残るというオールドファンも少なくないだろう。

 ハイトワゴンやスライドドア車が人気となって、一度は軽ホットハッチが消滅してしまったが、当時よりも軽自動車に乗ることをポジティブにとらえるようなった今だからこそ、ミラターボが食い込む余地は市場にあるはずだ。

 コペンが搭載している3気筒ターボ+5速MT+スーパーLSDというパワートレインをミライースに載せ、少々のエアロパーツをまとえば、すぐにでもミラターボは復活できると期待してしまう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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