人気のアルファロメオ・ステルヴィオ&ジュリアに待望のディーゼルエンジン搭載モデルを追加

厳しいと言われる日本のポスト新長期規制もクリアする

 FCAジャパンは、アルファロメオが開発した新型ディーゼルエンジンを日本市場に初導入する。搭載するのはプレミアムサルーンのジュリアと、プレミアムSUVのステルヴィオの2車種。4月6日(土)より販売を開始する。

 このスポーツディーゼルエンジンは、アルファロメオのジョルジオ・プロジェクトの一環として、ジュリア/ステルヴィオの車両設計と同時進行で開発した高性能かつクリーンなディーゼルエンジンだ。排気量2.2リッターの直4ターボディーゼルは基本設計を同じとしながらも、各モデルに合わせて最適化が図られている。

 エンジン本体は、アルファロメオのディーゼルとして初となるアルミ製エンジンブロックや中空カムシャフトを採用することで、軽量なユニットに仕立てられている。これによりエンジン単体重量は155kgに抑えられ、クイックかつ収まりのよい軽快なハンドリングをもたらしてくれる。

 ステルヴィオは最高出力210馬力、最大トルク470N・mを発生。リッターあたり100馬力に迫る高出力と、ディーゼルらしいトルク性能を両立させている。0-100km/h加速タイムは6.6秒を誇り、ディーゼルエンジン搭載のSUVとしては、スポーツカー並みの優れた加速性能を実現した。

 ジュリアに搭載するスポーツディーゼルエンジンは、最高出力190馬力/最大トルク450N・mで、0-100km/h加速タイムは7.2秒となっている。

 気になる燃費性能は、実用燃費に近いWLTCモード計測で、ステルヴィオが16.0km/L、ジュリアは17.2km/Lを達成。同クラスのガソリンモデルと比較しても、約45%ほど燃費向上を実現した。

 すべての回転域において、扱いやすいのもこのエンジンの大きな特徴である。1250rpmで300N・m以上を、1750rpmで最大トルクとなる470N・m(ジュリアは450N・m)を発揮。バランサーシャフト採用により振動を抑えつつ、8速ATのシフトショックも低減。これは車両開発と並行してエンジン開発が行われたことで、NVH(ノイズ/バイブレーション/ハーシュネス)全体が低減。整った車両全体のバランスとともに高い静粛性も実現している。

 もちろん、クリーン性能も追求している。低回転域からターボラグも少なく、レスポンスに優れるエンジン特性を実現するe-VGT(電子制御式バリアブル・ジオメトリー・ターボ)をはじめ、1行程に2000barの高圧燃料噴射を最大8回行う高精細燃料噴射装置のマルチジェットIIを搭載。DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)やSCR(選択式触媒還元)、アドブルー(尿素水溶液)噴射装置といった排出ガス後処理技術を採用している。これにより、世界的にも厳しいといわれる、日本の排出ガス基準のポスト新長期規制をクリアしている。

 メーカー希望小売価格(税込み)は、下記の通り。

ステルヴィオ 2.2 TURBO DIESEL Q4 617万円
ジュリア 2.2 TURBO DIESEL SUPER 556万円


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