新東名高速などの制限速度が一部120km/hまで引き上げ! 乗用車とトラックの速度差にキケンはないのか (1/2ページ)

大型トラックの制限速度は80km/hで40km/hの差

 新東名高速道路の一部区間などで制限速度が120km/hまで引き上げられることが発表された。すでに110km/hまで引き上げた区間であり、まさに社会実験ともいえる110km/hによる交通状況に問題がないことから、制限速度の引き上げが実現したのだ。しかし、高速道路を走っているのは120km/h巡行できるクルマばかりではない。そもそも大型トラックなどは80km/hが制限速度となっている。果たして混合走行に問題はないのだろうか。

 大型トラックやトレードは、高速道路全般で80km/hの制限速度を課されている。これは制動能力に起因する(急ブレーキでの制動距離が長い)もので、けっして大型トラックいじめというわけではないが、そのために大型トラックには90km/hの速度リミッターが標準装備されている。

 よく、高速道路で「大型トラックは90km/hで走っている」と言っているが、厳密にいえば速度違反をしているといえる。もっとも、スピードメーターの誤差もあるので実際には85km/h程度で走っており、現実的には速度違反の取り締まり対象とはならない速度で走っている状態だ。

 現実的にGPSで計測するとスピードメーターに誤差があることはわかると思うが、その誤差は個体によっても異なる。そのため速度リミッターの付いた大型トラック同士でもわずかな速度差があり、その差をつかった追い越しが行なわれることもある。速度差が小さいので追い越しにも時間がかかり、それが2車線の高速道路であれば後ろから追いついた普通乗用車などのドライバーがイライラする原因となることもあるだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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