被災地の復興に日産のEVがひと役買う! 「NISSAN e-シェアモビ」の新たな拠点が浜通り地域にオープン

東日本大震災の影響により十分でなくなった交通インフラを形成

 日産自動車は、福島県浜通り地域に新たなカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の拠点、小高ステーション(福島県南相馬市小高区)を開設した。2月にオープンした富岡ステーションに続き、浜通り地域で3カ所目となる。

 浜通り地域では、東日本大震災の影響から今もなお、公共の交通インフラが不十分なエリアがあり、日産は国が進める福島県浜通り地域の復興プロジェクトを受託している。e-シェアモビは新たな地域交通ネットワークを形成するための実証実験として、昨年12月から運用を始めた。

 実証実験は東日本大震災や原子力災害によって失われた地域産業を回復できるよう、新たな産業基盤の構築を目指す「福島イノベーション・コースト構想」に関連する施設や拠点間などを結ぶ新しい交通ネットワークを形成することを目的に行っている。また、産業の集積や人材育成、交流人口の拡大、推進などにも取り組んでいる。

 小高ステーションには「リーフ」1台を配備。小高区は東日本大震災後、福島第一原発事故の影響によって区全域に避難指示が出されていた。2016年に帰還困難区域を除いて避難指示が解除され、人口約3千人以上が戻ってきている。e-シェアモビのステーションを小高駅周辺に用意し、各事業所や事業所間の移動に便利なカーシェア車両を配置することで、移動手段の新たな選択肢の一つとして提供する。

 日産では実証実験を通じて、福島県でのカーシェアリングの導入効果や事業採算性、持続的なサービスの実現に向けた課題や対策を整理し、福島県の復興に向けた支援策の一つとして提案していく。


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