ついに軽自動車まで! メーカーがオラオラ顔のクルマを続々デビューさせるワケ (2/2ページ)

オラオラ顔もいつか廃れるときが来るだろう

 個人的には、「オラオラ顔の限界点」に非常に興味があり(自分では買わないが)、アルファードやデリカD:5に関しては、登場当初から「常識をブチ壊した!」と高く評価している。オラオラ顔の限界点はまだもうちょっと先のようだ。一方ハラダのような守旧派カーマニアは、その常識(美意識)がすでに固定化されているため、ああいった常識破りの顔に、激しい嫌悪を感じるのである。

 じつは多くの人は、周囲のひんしゅくを買ってまでオラオラしたいわけではないのだが、オラオラ顔のクルマが売れ、それが普通のものになって行くと、「ひんしゅく買うかも」と思うレベルもどんどん上がっていく。常識が変わっていくのである。

 こうなるとメーカー側は、どんどん刺激の強いものへと流れ、オラオラのレベルがさらに上がっていく。そしておそらくいつか天井に達して、廃れていくだろう。

 50年代のアメリカでは、テールフィンが流行った。当時はジェット機やロケットが世の中の最先端であったがゆえにそのモチーフを取り入れ、それが肥大化していったのだ。しかしある時点でパタリと流行は終焉を迎えた。いつか天井にブチあたってしまうのだ。

 オラオラ顔は、テールフィンよりは寿命が長くなりそうだ。しかしやはり、いつかはブームも終焉を迎えるだろう。


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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愛車
フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
斉藤由貴、菊池桃子

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