若者が乗るなんて夢のまた夢! 最近のスポーツカーが高額化する理由とは (1/2ページ)

昔は手頃なスポーツモデルが多数存在した

 平成~令和での30年間で、スポーツカーは100kg重く、100万円高くなったといわれている。

 平成初期の代表的なスポーツカーの新車価格は、NAロードスターが170万円、シルビアK’s(S13)が188万円、スターレットターボ(EP82)が105万円、シビックSiR(EF)が167万円、RX-7(FC3S)が209万円、カローラレビンのスーパーチャージャー(AE92)が168万円で、AE86の中古車などは50万円ぐらいでゴロゴロしていた。

 令和の現在は、スイフトスポーツで190万円、軽自動車のS660でも198万円、NDロードスターも250万円~で、86/BRZのGTだと300万円……。

 物価の上昇なども考慮しなければならないので、一概に比較するのは難しいが、たしかに昨今のスポーツカーは高額だ。

 もともと、スポーツカーには2種類あって、イギリス流のライトウエイトスポーツは、乗用車のエンジン、サスペンション、ブレーキなどを使って、シャシーもショートホイールベース化したものを流用して作っていたので、安価に作れていた。軽量化優先なので、快適装備はほとんどないが、運動性は高く、誰でも手が出しやすい価格が魅力だった。

 もうひとつは、エレガントでハイパフォーマンスなスーパーカーたち。こちらはエクステリアも凝っているし、インテリアも豪華なので、いまもむかしも高嶺の花。

 問題はなぜ、ライトウエイト系のリーズナブルなスポーツカーが激減してしまったのか?


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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