これからは高齢者や初心者ドライバーの必須装備! 人と繋がるクルマの「オペレーターサービス」の中身とは (2/2ページ)

レジャー用途や緊急時のみの利用のものまで内容はさまざま

 国産車でオペレーターサービスを採用しているのは、現在、トヨタ(T-Connect)、レクサス(レクサスオーナーズデスク)、日産(日産コネクトサービス)、そしてマツダだ。対応車種はトヨタの場合、クラウン、アルファード、ヴェルファイア、プリウス、プリウスPHV、カローラスポーツ、RAV4など。

 日産ではセレナやノート、エクストレイル、デイズなど。デイズルークス、NV200バネットなどを除く多くの車種に、日産コネクトサービス&アプリサービス対象ナビを装着することでオペレーターサービス、スマホ連携機能が利用できる。

 マツダのオペレーターサービス、スマホ専用アプリのMyMazdaは2019年8月末からサービスを開始。デビューしたばかりのマツダ3からサービスを提供する予定だ。

 オペレーターサービスは身近に“使える”「安心」と言えるが、じつは、そのサービス内容は自動車メーカーによってさまざま。

 例えば、利用料金。トヨタのT-Connectは3年間無料。4年目からは有料になる。日産コネクトサービスは専用ナビを装備、購入することで10年間無料。マツダは記事執筆時点で決まっていない。

 サービスの範囲も異なる。トヨタ、日産はほぼ同じで、緊急時のGPSを利用した通報、所在地確認、ナビの遠隔設定、飲食店の情報提供、案内などのサービスが受けられる。

 一方、マツダのオペレーターサービスは、「マツダエマージェンシーコール」として、緊急時にのみ利用できる。故障、事故の際のロードサービスの依頼、修理の依頼、急病時が範囲になるという。

 一言でオペレーターサービスと言っても、料金、車載SIMの有無(手持ちのスマホの通信が必要か否か)、コネクティッドサービスの内容はメーカー(車種)ごとに異なるので、しっかりと把握した上で利用したい。

 とくに運転初心者、シニアドライバー、1人乗車時、見知らぬ土地でのドライブ(GPSの利用)の強い味方になってくれることは間違いなしだ。AIを利用した対話型ナビとはまったく異なる、生の人間のオペレーターと会話できるところに、大きな意味がある。繰り返すけれど、24時間、365日、つながっている安心感は、すべてのドライバーに絶大なる安心と便利さ、快適をもたらしてくれるだろう。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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