日本で乗るには意外と辛いとの噂! オープンカーの現実をオーナーが語る (2/2ページ)

盗難やいたずらなどの被害だけが不安だ

 風の巻込に関しては、純正でエアロボードがついているクルマも多く、古いクルマでなければそれほど髪も乱れないはず!? 幌を閉めたときの後方の視界の悪さも、リヤスクリーンが樹脂製のクルマは劣化すると透明度が落ちてかなり見にくくなるが、ガラス製のクルマなら雨の日でもよく見える(クルマによっては、ガラスの面積が狭いものもあるのでやや不便)。

 雨漏りの心配をする人もいるが、国産車の幌は出来がよく、10年ぐらいは問題なく使用できるし、最近は海外の自動車用幌専門メーカーの良質の幌が国内でも手に入るようになったので、比較的安価に幌の張り替えもできるようになった。海辺の潮風(ベタベタ)、都会の排ガス、郊外の虫……というのは正直苦手。でも、そうしたちょっと苦手な環境とどう付き合うかも、オープンカーオーナーの個性や価値観が出るところ。

 強いて言えば、幌へのいたずらや盗難、幌の上でのネコの爪とぎ、オープンで走行中の鳥の糞など(筆者は幸いいずれも未体験)がリスクであり心配事ではある。だが自然との一体感を味わえ、スポーツカーであり、リゾートカーともいえるオープンカーならではの魅力は、そうしたマイナス面を補って余りあるものがあるので、ハマればなかなか手放せなくなる。一方で、好みが合わない人だとデメリットにだけ目がいってしまうので、好悪がはっきり分かれるクルマといっていいだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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