軟弱者なんて声は気にする必要なし! スポーツモデルなら後席ありの4シーターがオススメなわけ (1/2ページ)

2ドア2シーターのスポーツモデルは意外と少ない

 クルマ好きなら一度は乗ってみたいスポーツカーには、2シーターと後席を備えた4シーターがある(かつて日産フェアレディZは2by2と呼んでいた)。新型トヨタ・スープラはスポーツカーとしての走行性能をとことん追求した2シーターモデルであり、ホンダS660やNSXも2シーターだ。

 とはいえ、4代目スープラ(80型)には後席があったし、ポルシェ911は伝統的に2+2である。それこそ、フェラーリにだって後席、どころか4ドアモデルさえ存在する。つまり、スポーツカー=絶対に2ドア、2シーターでなければならない、ということではない。

 2+2のトヨタ86をはじめ、かつてのマツダのロータリースポーツ、RX-7やRX-8も後席があり、RX-8に至っては観音開きの4ドアで、それを4ドアと見せないスポーツカーデザインが粋だった。

 もちろん、スポーツカーを純粋にスポーツカーとして楽しむなら、潔く、2シーターにすべきだろう(トヨタ86やポルシェ911などは除く)。キャビンの小ささはスポーツカーらしいスタイリングに不可欠で、ホイールベースや重量、前後バランスなどで、運動性能に有利であることは間違いないからだ。

 とはいえ、一家に一台のクルマとしてスポーツカーを選ぶとしたら(その可否はともかく)、2シーターにはなかなか手を出しにくいはず。+2でも後席があれば、子どもやペットぐらいはクーペのように乗せられ、後席を倒すことでラゲッジスペースを拡大できたりする(そもそも2ドアだと後席の乗り降りは子どもだろうと大変だが)。その際、選ぶべきは今ではほぼない話になってしまうが、同型で2シーターと4シーターが存在する車種ではなく、ポルシェ911やレクサスLC、日産GT-Rのような後席ありきのスポーツカーを選ぶことだ。ならば、軟弱者として、後ろ指を指されることもない!?

 だが、その3台は極めて高価。もっとリーズナブルな価格でファミリーカーとしても使えるスポーツカーはないものか? あります!


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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