人気車が激安! マイナー車が高額? 知っておくべき中古車買い取り査定のツボ6つ (1/2ページ)

いくら人気でも市場に溢れていると査定額が下がることも

 クルマを処分する際に「新車が売れている人気車だから高い査定を期待していたのにそうでもなかった」、「不人気車かと思ったのに、意外と高く査定してくれた」という正反対な結果は珍しい話ではない。

 この違いが何かといえば、ズバリ野菜や鮮魚といった生鮮食料品のセリと同様の需要と供給のバランス。「メーカーが定価を決められる新車と異なり、中古車の値段はお客が買う値段になる」ということに尽きる。具体的な理由を挙げていこう。

人気車だから高額査定を期待していたのにそうでもなかったケース

1)中古車の流通が多いクルマ

 トヨタ・アクアのようなクルマが該当するが、新車が売れているクルマはレンタカーとして短期的に使われていたものも中古車市場に流通するといった事情もあり、中古車もタマ数が豊富。そういったクルマだと中古車に対する供給が需要を上まわり、思ったより査定や中古車価格が安いということも起きやすい。

2)排気量が大きい(3リッター以上のクルマ)

 トヨタ・アルファード&ヴェルファイア、日産エルグランドのようなクルマがわかりやすいが、例に挙げたラージミニバンだと純エンジン車はガソリンの2.5リッター級と3.5リッター級ということがある。後者だと実際には街乗りでなければパワーに余裕があるため燃費が悪くないことも多いのだが、それでも燃費が悪そうというイメージや自動車税の高さにより、新車・中古車ともにあまり人気がない。

 そのためアルファード&ヴェルファイアのような人気車でも新車で買ったときには高かったのに、処分するときの査定は「新車価格の安い2.5リッター級ガソリン車と変わらなかった」ということはよくある。同じような話は、V8エンジンのような排気量の大きいエンジンを搭載したビッグセダンにも該当する。

3)登録済中古車が多すぎる

 これは1にも関連し、メジャーな輸入車がいい例だ。メジャーなクルマの場合には日本車であれば工場の稼働などを維持するため、そして輸入車であればインポーターと本国との契約により決まった台数が必ず生産されたり輸入されることが多い。

 その決まった数が需要を上まわった場合には新車を大幅に値引きするのだが、それでも売れなかったクルマは販売目標達成の際にメーカーやインポーターからもらえるインセンティブをいただくために、ディーラー自社で登録して売れたことにして、のちに登録済中古車として販売される。そういったクルマは走行距離1000km以下なのに最低でも新車よりザッと2割は安いため、結果普通に使った中古車の価格や査定がドンドン下落するということに陥りやすい。


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