【手動か電動で選べるなら絶対電動!】実体験で便利さを痛感したクルマの電動装備5選 (2/2ページ)

ドアの開閉やシート格納も電動でラクラク!

3)スライドドア

 続いては、子育て世代にはとくにオススメしたい電動装備、スライドドアです。最近は標準で電動のパワースライドドアがつくグレードが軽自動車にも増えてきましたが、やっぱりお値段は張るので、ちょっとケチって助手席側だけでいいんじゃない? なんて思ってしまいがち。

 でも、小さな子どもがいるファミリーなら、そこは何がなんでも両側パワースライドドアを選んでほしいところです。というのは、狭いところでも場所をとらずに大きな開口部が得られるスライドドアは、乗り降りがとてもラクになるのですが、手動の場合はまず横に力を入れてドアを開けるのが、かなり重く感じてしまいます。片手に子どもを抱っこして、荷物を持ちながら、手動でスライドドアを開け閉めするのは、けっこう大変。

 閉める時にもエイッと引っ張るとバタンとすごい衝撃で閉まるので、もし子供の足や手が挟まったら? と不安が増えてしまうでしょう。小さな子どもを連れていると、雨の日など、どうしても両手が使えない状態になることも多いので、そんな時に電動スライドドアなら、近づくだけで自動的にドアが開く、ウエルカムオープン機能なんて超便利機能が使えるクルマもあります。きっと、電動にしておいてよかった~と痛感すると思いますよ。

4)バックドア

 そして次は、まだまだ軽自動車やコンパクトカーには装備されないことがほとんどですが、バックドアの電動開閉。スイッチを押すだけで開閉したり、最近は足の動作だけでバックドアが開けられるクルマも増えてきました。とくに今大人気のスーパーハイトワゴンやコンパクトミニバンなど、背が高いクルマのバックドアって大きいですよね。大きい分、開けるときの振り出し幅もすごく場所を取るので、開けながら自分も後ずさりして逃げないとぶつかっちゃいます。

 そして閉めるときは、身長150cmの女性とか、けっこう背伸びしても届きにくい高さだったり、重くて閉めるのがひと苦労だったりするものです。これが電動なら、キーのボタン操作や足の操作でラクラク。好みの高さで止められる機能がついたクルマもあるので、屋根付きの駐車場で思いきり開けてぶつけちゃった、なんて悲劇も防げますね。

5)2列目&3列目シートの格納

 さて、最後はちょっと贅沢な電動装備ですが、セカンド&サードシートの格納です。これはトヨタ・エスティマに電動で床下格納機能がありましたが、コストがかかるのはもちろん、重量がかさむため燃費悪化につながるなどの理由で、なかなかほかのモデルには採用されない時期が続いていました。ですがここ数年で、少しずつ復活してきているのです。たとえばランドローバー・ディスカバリーでは、なんとセカンド&サードシートの格納と復帰の操作が電動でできるだけでなく、スマホからの遠隔操作ができる機能まで!

 レクサスRXにもサードシートがスイッチで格納・復帰できる電動機能がついています。手動でもできないことはないのですが、やっぱり操作は重いし手間もかかります。大きな荷物を抱えたままでは、まず手動での格納操作は難しいでしょう。もし、3列目シートを頻繁に格納することが予想されているなら、電動でできるクルマを探してみるのもいいかもしれないですね。

 というわけで、さまざまな電動の装備をご紹介してきましたが、どれも一度使ったらその便利さは病みつきになるものばかり。電動で操作することによって、より安全運転にもつながったり、ムダな時間を短縮できたり、女性やお年寄りにもスムースに操作できたり、嬉しい効果もありますので、ぜひ積極的に電動装備を選んでほしいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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