【止まった状態でのアイドリングは無意味!】クルマで暖機運転が必要な箇所と正しい方法とは (2/2ページ)

いまのクルマであっても暖機は有効!

 暖機運転については、「人間だって、寒いときに準備運動もしないで、いきなり走り出すと怪我をしやすいのと同じ」などと例えられるが、停まったままアイドリング状態で水温が上がるのを待つような暖機運転は、人間でいえば四肢や体幹を動かさずに、心拍数だけ上げるようなもの(非現実的だが)。

 運動のためのウォームアップは、手足を軽く動かし、各関節をストレッチし、全身を温めていくのが基本。クルマだって、心臓=エンジンだけ温めるのはほとんど無意味で、クルマのコンディションを保つのに役立っているとは言い難い……。

 いまのクルマは優秀なので、寒い日に暖機運転をしなくても、故障したり、エンジンが愚図ったりすることはないだろう。しかし、クルマを大事にしたい、いいコンディションを長くキープしたいという人は、暖機運転をしたほうがいいのは間違いない。

 正しい暖機運転は、別に難しいことではないので、エンジンをかけたらすぐに出発し、水温が適温になるぐらいまではゆっくり、スムースな走りを心がけよう。それでクルマは十分喜んでくれるはずだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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