会話を楽しみたいならハードトップ! 開閉がラクなのは電動! 安易に選ぶべきではないオープンカーのルーフ4種 (1/2ページ)

オープンカーのルーフはそれぞれの性格により使いわけられている

 3月も後半になり、日中は暖かい日が増えてきた。花粉症持ちの人だと辛いが、オープンカーが気持ちいい季節といえる。

 中古車も含めるとオープンカーの選択肢はなかなか幅広いなか、ルーフに目を向けると、開閉が手動と電動、ルーフ自体が幌となるソフトトップと鉄製(樹脂製)のメタルトップ(ハードトップ)があり、その組み合わせで大きく4種類にわけられる。4種類が使いわけられる理由を考えてみると、結論としては「一口にオープンカーといっても、いろいろな性格のものがあるから使いわけている」ということになる。それぞれの特徴を挙げてみよう。

1)手動ソフトトップ

 日本で販売される1.5リッターのマツダ・ロードスターやホンダS660が代表となる手動ソフトトップ(幌)は、開閉機構の軽さやコストの低さといった手軽さが特徴だ。そのため比較的低価格帯に属するオープンのスポーツカーが採用するケースが多い。

 メリットは前述した手軽さ、デメリットはクルマによってはオープンにするのに手間と時間が掛かる(現行ロードスターのようにシートの前後ポジションによっては座ったまま片手であっという間に開閉できるものもある)、高速道路の走行速度では幌を閉めたときの騒音、メタルトップに比べれば幌は耐久性が劣るといった点が挙げられる。

2)電動ソフトトップ

 電動ソフトトップはミニコンバーチブルのような実用車ベースのオープンカー、ポルシェ・ボクスターや911といった高級オープンスポーツカー、これから発売されるレクサスLCやBMW8シリーズ、ベントレーコンチネンタルのコンバーチブルといった高級クーペのオープンモデルなど幅広く採用されており、バランス型とも言い換えられるかもしれない。

 メリットとしては、幌の開閉が手間なくすぐにできるため気軽にオープンにしやすい、高額車になると幌の色を選べることがあるので組み合わせを楽しめる、人によっては弱い雨が幌に当たったときに、傘に弱い雨が当たるのと同じようなシトシト音に「不便なことが贅沢」という考え方にも通じる情緒を感じるといった点が挙げられる。デメリットは幌の開閉の手間と時間が掛かること以外、手動ソフトトップに準じる。


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