高級車のひとつの条件として、ボディの表面がツルツル・テカテカで、深みのある色を長期間にわたってキープするというのがある。果たして、高級車の塗装と大衆車の塗装は何が違うのか?
真っ先に考えられるのは、塗料の違い。高級車は塗料そのものが高品質の高級品なのではないかと思われるが、いまの新車専用の塗料、熱硬化性樹脂塗料は非常に優秀で、じつは高級車も大衆車も同じ塗料を使っている。
では何が違うかというと下地と工程。
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画像はこちら メッキの良し悪しは下地で決まるというのは知られているが、塗装もまったく同じこと。高級車は、溶接、組み立てが終わったボディを、塗装する前に表面を研磨して、溶接の継ぎ目などもツライチに仕上げている。プレスの跡、切り返しの凹面も平滑に修正。
これらの手間ひまがまず違う。