「落石注意」の標識! 「危険」なのはわかるけどクルマは「何に」気を付ければいいのか?

すでに道路に落ちている石への注意喚起も!

 免許取得時や更新時の講習などで、標識の解説を聞くことがあるが、そのなかで落石注意については不思議に思うことはないだろうか。この標識があるところは崖の際などの道で落石が起こりそうとはいえ、上から落ちてくる石については避ける以前に、気づきもしない可能性が大きい。では、なぜこのような標識があるのだろうか。

 じつは落石注意と言っても、意味はひとつではないのだ。「この先に落石の可能性があるので、車両運転上注意が必要」というのが国土交通省の説明としてある。さらに説明は続いていて、「『落ちてくる石(岩)』もしくは『道路に落ちている石(岩)』の一方のみに対して注意が必要であるということではありません」とある。落石の可能性があるところなので、路面にすでに石なり、岩なりが落ちていることも警告しているのだ。

 通行中の落石についても、いきなり落ちてくることもあるだろうが、パラパラと小石が落ちてくる前兆には気づくことが可能なので、事前に警告する意義は十分にあるといっていい。

 設置場所は「落石のおそれがあるため道路交通上注意の必要があると認められる地点の手前30メートルから200メートルまでの地点における左側の路端」とされ、意外に幅があり、もちろんどの地点が注意とは併記されないので、標識を通過したら警戒を解くのではなく、しばらくは注意して走るようにしたい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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