タイヤを替えるだけで「満足」してはダメ! 見落としがちなクルマの冬支度5つ (2/2ページ)

降雪地域以外の人でも冬場は冬用のものを用意しておきたい

3)バッテリー

 一般的なクルマのバッテリー、鉛バッテリーは、気温が下がると内部の抵抗値が増えて、バッテリーの容量自体が下がってしまう。冬場はJAFの出動理由の約4割がバッテリー上がりといわれ、バッテリーのトラブルが急増する季節。

 本格的に寒くなる前に、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどで、バッテリーの点検(だいたい無料)を受けて、コンディションを把握しておこう。3年以上使用しているバッテリーなら、思い切って新品に交換してしまってもいいぐらいだ。

4)冬用ワイパー

 ワイパーもできれば冬用に交換しておくと安心。スノーワイパーとも呼ばれる冬用ワイパーは、凍結防止のためにブレード部分がゴムで覆われた構造になっていて、極寒のなかでもゴムが固くならないように工夫されている。

 ワイパーゴムの交換サイクルは半年と言われているので、降雪地域以外の人でも、冬場は冬用ワイパー、夏場は普通のワイパーと使い分け、ローテーション化するのもいいだろう。

5)燃料

 近年、乗用車にも増えてきているディーゼルエンジン。ディーゼルの燃料の軽油は、極寒になるとシャーベット状に凍結することがある。そこで冬場は地域によって流動点(凍結温度の目安)が違う軽油を販売している。たとえば真冬の北海道では、流動点がマイナス30度以下の軽油を売っているのに対し、同じ時期、関東ではマイナス7.5度以下の軽油が販売されている。したがって、寒い地域に出かけるときは、なるべく現地で給油するようにするのが基本。

 ちなみにガソリンにも夏用と冬用の違いがあり、冬用のガソリンは低温時の揮発性を高めてエンジン始動性を高める仕様になっている。夏に給油したガソリンがまだタンクのなかに残っているという人は、早めに使い切ってしまおう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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