バリバリの「アメリカンSUV」なのに中身は「RAV4」だと! いま「光岡バディ」が売れるワケ

バリバリの「アメリカンSUV」なのに中身は「RAV4」だと! いま「光岡バディ」が売れるワケ

トヨタのRAV4をアメリカンSUV風に

 光岡のバディが大ヒットになっているのは、ご存じの方も多いだろう。その前のロックスター同様、大きな話題となり、欲しいと思っている人もけっこういるのではないだろうか。

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 バディとは、トヨタのRAV4をベースにして、アメリカンSUV風に仕立てたもので、いつもの光岡流で誕生。お値段は470万円から590万円ぐらいで、諸経費を入れれば当然500万円は突破して、マックス700万円という立派な感じだ。ワンオフに近いとはいえ、ベースのRAV4から200万円高というからなかなかのものである。またこの予算があれば、本家のアメリカンSUVの中古が選び放題だったりするのに、それでも2021年の50台、2022年の150台は即完売。2023年以降は300台にするという盛況ぶりだ。その人気の秘密はどこにあるのだろうか?

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 まずは気軽にアメリカンSUV的な雰囲気が楽しめるということだろう。デザインはほぼ1980年代から1990年代あたりのアメリカンSUVそのもので、クロムメッキを大量に使われている。サバーバンやタホ、ブレイザー的な感じで、2段になったヘッドライトはとくにそのままである。リヤまわりはブロンコのテイストもほんのりと漂ってくる。この時代のアメリカンSUVはプレミアムやクロスオーバーなんていう言葉が付かない、ピックアップトラックベースの素のSUVで無骨だ。

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 先に予算的には本物のアメリカンSUVが買えると書いたが、正規輸入はほぼなく、並行車がメイン。扱っているところも限られる。業者の雰囲気もアメリカンなところも多くて、フツーの人が気軽に買える分野でないのは事実だ。はっきり言ってしまうとダマシは多い。

 でも、「白Tシャツ来て、無骨なボディから窓を開けて腕だけ窓枠に乗せる」的に、ある一定の年齢以上には薄ぼんやりと憧れがあるジャンルでもある。ならば予算さえ許せば、中身は信頼のトヨタRAV4で、もちろん新車。雰囲気だけでも安心して楽しめるというのは大きいだろう。

 もちろんクルマ好きからすれば、「ガワだけじゃねーか」とか「アメ車はボヨンボヨンとした乗り心地とエンジンの鼓動が命。V8じゃないなんてありえない」と思うのもごもっともだが、そんなコアなユーザーがいる一方で、他人とは違う雰囲気だけでもいいから楽しみたいという層がいるのも事実。ハコスカにRB型を載せて、ATやエアコンを付けたのがあるが、それに対する評価と同じだ。

 バディは「仲間」や「相棒」という意味だけに、アメ車に格別な思いがある層にはデザインだけでもいいから楽しみたいというのはあるだろう。そこをうまく突いているのは、ロックスターやバディ、そして光岡のうまいところだ。

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