欧米人は「バックが苦手」なワケじゃない! 日本は「後ろ向き」欧米は「前向き」駐車が主流な理由 (1/2ページ)

欧米人は「バックが苦手」なワケじゃない! 日本は「後ろ向き」欧米は「前向き」駐車が主流な理由

馬や馬車が活躍した時代のある欧米は前向き駐車が基本だ

 前向き駐車の是非は、背景や地域性によって異なるだろう。日本に限定すれば、後ろ向き駐車をしたほうがよい場合が多い。

 自動車先進国の欧米には、馬や馬車が活躍した時代があった。米国の西部劇や、欧州の時代物のドラマを見れば、馬や馬車で乗りつけたとき、前から止めるのが当然だ。西部劇では、街に乗りつけた馬を横木に手綱を絡ませてつないでおくのを見る。ただし、馬は、小さくUターンできるので、結果的に後ろ向き駐車のようなかたちで馬房に収めることはできる。馬車は後退が難しく、横づけせざるをえない。欧米で路上駐車が認められるのも、そうした馬車の時代を経ての自動車社会だからだろう。

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 また、米国は国土が広く、前向き駐車でも、後退で出る際に周囲の見通しがききやすく、比較的安全に出やすい。欧州でも、街は道路が狭いが、そこでは路肩に路上駐車ができ、住宅地は人口が少ないことから日本ほど窮屈でない場所もある。したがって、馬の時代以来の前向き駐車が一般的となるのだろう。

 一方、日本は馬車の時代がほとんどなかった。馬を使うことも戦国時代までで、江戸時代には多くの人が馬で移動することは考えられなかった。歩くか、籠を使うかであった。幕府が、武士も庶民も移動を制限したからだ。

 日本に馬車が出現したのは明治時代になってからであり、活躍したのは、自動車にとって変わられるまでのごく短い期間だけだった。

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 また、江戸時代から都市部は人口密度が高く、狭い路地に多くの人が住んできた歴史が日本にはある。したがって土地を有効に使うのが日常であり、そこにクルマをもち込めば、狭い駐車場に止めなければならず、出かけるときには見通しの悪い通りへ出ることになり、安全確保には気遣いが必要だ。その場合は、後ろ向き駐車をしておいたほうが適している。

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